トコ トコ トザン(信州松本登山ガイド)

鍋倉山 残雪と新緑の5月

やまたみ登山学校の中級コース5月の実習登山に参加しました。

鍋倉山は、長野県飯山市と新潟県妙高市にまたがる標高1289mの山です。5月は残雪とブナ林の新緑が素晴らしいと定評のある山です。
2007年10月27日にもやまたみ登山学校で登った山ですが、残雪と新緑の限られた時期の素晴らしい眺めを見せたいとの思いで講師の方が選定してくれました。テーマは「新緑のブナの森を歩こう」

松本からのアクセス方法

車:高速長野道松本インターから乗り、豊田飯山I.C.で自動車道を降りて右折すると国道117号線(飯山バイパス)になります。千曲川に沿って北に進み、戸狩(とがり)温泉スキー場方面に向かいます。県道95号線に出たら後は道なりに登っていきます。
注意〕関田峠へ続く県道95号線は2007年11月14日より冬季封鎖になっています。開通予定は2008年5月30日(金)です。積雪の状況によって変わりますのでご注意下さい。
道路状況については「なべくら高原・森の家」tel0269-69-2888 にお問い合わせ下さい。
鍋倉山周辺の地図

公共交通機関:電車では、JR松本駅から中央線でJR長野駅まで行き、長野駅で飯山線に乗り換えてJR戸狩野沢温泉駅(とがりのざわおんせんえき)下車。ここから登山口まではタクシーがおすすめ。→タクシー運賃情報
松本から長野までの高速バスもある。→松本電鉄 長野松本線

今回の記事の所要時間などについては、ザイルワーク等があり参考になりにくいので、実行の時間を追って掲載いたします。

登山口

残雪の壁を上がる車は2007年の秋の登山口よりも下のカーブに停めました。雨が降っていたので合羽を着て、安全ベルト、シュリンゲ、カラビナを装着。
午前9時。道路の脇の残雪の壁に取り付いて登山開始。この壁を登るのに結構手間取りました。先に上った人に、リュックを引っ張りあげてもらって上ることができました。
歩き始めてから間もなくアイゼンを装着。軽アイゼンの人もいれば、靴のままの人もいました。私は10本爪のアイゼン。
秋にはジグザグに何回も折り返しながら登りましたが、雪がたっぷりあるこの時期は直登出来ます。その分傾斜はきつくなります。

最初のザイルワーク9時20分ごろには安全確保のためザイルを使用しました。講師の方が張ってくれたザイルにシュリンゲを巻きつけて慎重に登ります。シュリンゲは机上講習で勉強したプルージックやヘッドオン結びです。足が滑りやすいところがあり、何人かは足を取られていましたが、ザイルがあったために止まることができました。ザイルワークは約1時間続きました。時々アイゼンを装着した状態で木の枝をまたいだりしながら歩くのが結構大変でした。スパッツにひっかけてしまい穴が開いてました。アイゼンをはじめて使用したのですが、がっちりと雪に食い込んで安心して歩けました。ザイルの取り扱いは慎重に行わなければなりません。アイゼンはもちろんのこと靴でも踏まないように注意しましょう。
10時15分、ほっと一息約15分間休憩。気がつくと雨はやんでいました。

森姫 森太郎

森姫なだらかな坂を下っていくと森姫がありました。午前10時35分。生命感あふれる新緑のこの時期でも森姫の姿は痛々しいものがありました。

森姫の場所から少し登ったところに森太郎がありました。すぐそこに見えるため、秋に登ったときよりも近く感じました。10時50分、森太郎に到着。
森太郎に向かう森太郎に生えた山桜
   左の大木が森太郎          森太郎に生えた山桜
森太郎の幹の又には山桜が咲いていました。森太郎はもうお年寄りの木です。山桜が大きくならないように祈る気持でした。

尾根を目指す

再びザイルワーク
11時、再び歩き始める。11時15分、再びザイルワーク。
12時、尾根に出る。霧が濃くなり幻想的な風景が広がっていました。約40分ほど休憩・昼食。

煙るブナ林昼食

鍋倉山頂を目指す

鍋倉山頂上
地図とコンパスをあわせて方角を確認して12時40分出発。尾根は登り坂ですが、急勾配ではありません。
12時55分、山頂到着。霧は相変わらず濃く、周囲の山は何も見えませんでした。

下山開始

下山開始13時10分、下山開始。いつも思うことですが、雪の上を歩いて下るのは楽です。下りもアイゼンはがっちりと利いて安心でした。軽アイゼンや靴の方は、一歩一歩上手に滑りながら下りていました。木が邪魔にならない場所ではお尻で滑り降りました。

かすむ新緑クリヤーな新緑
13時25分、「くりやぁ、くりやぁ」と何人かが言っていました。何のことかと思ったら霧がほとんどなくなり頭上には新緑の優しい緑色が広がっていました。
沢を下るブナの曲線
13時30分、沢を下る。沢と言っても残雪の上を歩きます。注意を払って一番低いところではなく、少し高めの場所を歩きます。辺りを見回しながら新緑と雪と幹の美しさを堪能しました。ブナは幹が細い時には雪に倒され、それを繰り返しながら雪に負けない大木になっていきます。雪に倒された頃の名残が根元に残るためにあの美しい姿ができます。その曲線のためブナに色気を感じる人もいます。沢の最後に穴が開いていました。その下には勢いよく水が流れていました。雪の下はやはり沢です。
14時、車道に出ました。少し下って車のある場所に戻れました。

お薦めの温泉 「暁の湯」

暁の湯戸狩温泉「暁の湯」は眺めが最高です。内湯と露天風呂あり。
営業時間 AM11:00~PM10:00
  毎週月曜日休み(月曜日祝日の時は火曜日休み)
料金 大人500円 小学生300円 AM11:00~12:00まで65歳以上200円
住所 飯山市豊田6530-2
TEL 0269-65-4798

松本の里では、積雪後に雨が降ると雪が溶けてぐちゃぐちゃになるのですが、飯山ではこの時期に雪の上に雨が降っても残雪は締め固まるようです。そうは言っても春は雪の状況が日々変化しますので、情報収集を心がけてください。
鍋倉高原一帯のことを教えてくれます。→「なべくら高原・森の家
  長野県飯山市なべくら高原 柄山
  tel 0269-69-2888 

10月、紅葉の時期の記事

      【2008年5月11日 登山者・記事 アルプスちえみ】
※「暁の湯」の営業時間と料金の変更により訂正いたしました。2009年3月15日


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