トコ トコ トザン(信州松本登山ガイド)

爺ヶ岳、残雪期登山→扇沢スキー滑降。

               〜信州の山案内〜
今回は、厳冬期~残雪期に松本市や安曇野市、大町市などから見えるひときわ白い山「爺ヶ岳」へスキーを持って雪山登山で登り、帰りは扇沢をスキーで滑って帰っての日帰りツアーで行ってみました。

山スキーをする者にとっては、この雪に覆われたまっ白い広大な「扇沢」の大斜面は、抗いがたい魅力があります。今年の春は比較的寒くて残雪もとても多いので、この「扇沢」を滑るチャンスだったのです。なので今年の4月後半のある晴れた日に、早朝5時に出発してスキーを使っての速攻の日帰りで行って来ました。
            
              

松本からのアクセス方法

松本市から扇沢へのアクセスは、2007年8月7日の爺ヶ岳登山の記事をご覧ください。→「チングルマの群生する爺ヶ岳
僕達は早朝4:30に集合だったので、マイカーでのアクセスで「扇沢」まで行きました。
        
              

扇沢~柏原新道~南尾根~爺ヶ岳南峰

残雪の多い柏原新道経由で南尾根を、アイゼンを履いて一歩一歩確実に登って行きます。柏原新道は雪に埋もれていて、どこが道なのか分かりませんが、この辺りは樹林帯の尾根を外れる事無く上を目指して黙々と登って行きました。
             
2時間程登って行くと、樹林帯から抜けて南尾根の雪の稜線になりました。ここまで来るとやっと今回の目的である「爺ヶ岳」の南峰~中峰が見えてきました! でもまだまだ遠い山頂です・・・。

その後も、スキーを担いでアイゼン歩行で一歩一歩少しずつ登って行きます。ここまで来ると凄い高度感です!! バックには蓮華岳があり、その奥には槍~穂高連峰までキレイに見えました!
             
扇沢のコルよりも高くまで登って来ると、バックには「立山」~「剱岳」が凄い迫力で見えてきました!! ここまで来るともうあとちょっとで山頂となります。
           
そして、「扇沢」からスタートして約5時間程で「爺ヶ岳」山頂に登頂しました!! 今回は硬く締まった雪の稜線でのアイゼン登攀だったので緊張の連続でしたが、何とか今回も登頂成功でした。
              
              

爺ヶ岳山頂からの景色

西側を見ると・・・、「剱岳」がとても近くに凄い迫力で見えました!! 山頂はもちろん、「八ッ峰」や「三の窓」などの名所もクッキリ見えました。
            
北側には・・・、双耳の「鹿島槍ヶ岳」も大きく見えました。東尾根がキレイに見えて、あの稜線にも惹かれてしまいます。
            
そして南側には・・・、槍ヶ岳~穂高連峰までクッキリと見る事が出来ました!! 槍ヶ岳は本当にどこから見てもキレイに円錐形の槍ヶ岳で分かり易いです。一番左は「前穂高岳」で吊尾根が奥穂高岳に伸びているのも見えました。
       
           

爺ヶ岳山頂から~扇沢スキー滑降~扇沢駐車場

爺ヶ岳山頂からスキーで、この記事の一番最初の画像の広大な「扇沢」をスキーで滑って帰りました!!雪質はとても硬く締まったバーンだったので、1ターンずつ慎重に刻んで滑って帰りました。
              
最後は雪崩で押し流されて氷河が通った広大な道路のような深い沢を、雪のある限りスキーで滑って帰って行きました・・・。登りは5時間もかかりましたが、スキーで滑って帰ると1時間もかかりませんでした。
            
             
かくして今回も!、感動の山岳景色と、例えようも無い達成感と征服感いっぱいで、大成功の「爺ヶ岳~扇沢バックカントリースキー」だったのでした。 
夢は達成された瞬間僕の手を擦りぬけて過去へと去っていき、
僕たちはまた次の夢を追いかて行くしかないのである。
人生とはなんて儚いのだ!と思うのだが、
僅かな限られた時間を駆使して、また次のスキー滑降を
成功させたいと強く思うのだった・・・。

              
                             
*今回の「爺ヶ岳~扇沢スキー滑降」は、冬山登山と山スキーのエキスパートの方のみが出来るルートです。残雪期爺ヶ岳登山だけなら早朝の早くに出発すれば日帰りは可能です。ですが、この南尾根は毎年硬く締まった雪質でアイスバーン状態になりますので、アイゼンとピッケルのフル装備で行く事をお薦めします。この爺ヶ岳も、雪のある時期に登山に行きたいと思われる方は、必ず山岳ガイドさんと一緒に行く事をオススメします。                
            
                   
【2013年4月25日実施 登山者・記者:ハタゴニアン】
            
                  
                             


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