トコ トコ トザン(信州松本登山ガイド)

槍ヶ岳 槍沢コース

           〜信州松本の山案内〜
今回は、北アルプス 槍ヶ岳 ヤリガタケ を紹介します。

三角形は槍ヶ岳槍ヶ岳(ヤリガタケ)は、長野県松本市・大町市と岐阜県高山市にまたがる飛騨山脈南部にある日本で5番目に高い山です。標高3,180m
どこから見ても槍ヶ岳だとすぐ分かるくらい尖り具合が非常に美しいだけあって、「日本のマッターホルン」とも言われています。開山者は播隆上人(バンリュウショウニン)。日本百名山の一つ。

松本からのアクセス方法

<マイカーの場合> 松本市から、R158で上高地へ向かいます。マイカー規制があるため沢渡(さわんど)で駐車(1日500円)してシャトルバス(片道1,000円 往復1,800円)に乗り換え。タクシーも利用可。松本から(1時間)→沢渡(バス30分)→上高地
  シャトルバスのバス停ほか情報

<公共交通の場合>
上高地バスターミナル松本駅から(松本電鉄 電車30分)→新島々駅(バス65分)→上高地
松本バスターミナルから(バス100分)→上高地
  松本〜上高地の時刻表

登山ルート 上高地〜横尾〜槍沢ロッジ〜天狗原分岐〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳頂上
             2泊3日往復

槍ヶ岳への登山コースはいろいろありますが、今回は初中級者にお薦めの上高地から登る槍沢コースを紹介します。槍ヶ岳山荘までは体力さえあれば何とか登れるでしょう。荷物は最低限にして体力の保持を心がけてください。槍ヶ岳頂上の往復は岩場で危険です。槍ヶ岳山荘から1日で下山するのでハード。絶対に無理はしないで下さい。
槍ヶ岳に登る前にトレーニングを兼ねて雨飾山(あまかざりやま)に登ることをお薦めします。

1日目 上高地〜槍沢ロッヂ (約6時間 休憩含む)

午前8時40分頃出発。上高地バスターミナル(標高約1500メートル)から河童橋の脇を通り梓川に沿って歩きます。約1時間毎に宿泊施設「明神館」〜「徳沢園」〜「横尾山荘」があるので水場・トイレがあります。横尾山荘まではほとんど平らです。
横尾大橋を左手に見ながら直進。一ノ俣までにある槍見沢から遠くに槍ヶ岳が見られます。梓川の流れも美しいこの場所は休憩するのにとても良い場所です。(トイレはありません)
二ノ俣から上り坂を感じるようになります。それでも二日目の行程に比べたらかなり楽です。

槍沢ロッヂに到着(標高約1820メートル)。なんと、お風呂があります!石鹸は使えませんが汗を流せるだけでもありがたいことです。夕食は午後5時、消灯午後8時30分。星空がきれいでした。

槍ヶ岳のようなヒジキ

2日目 槍沢ロッヂ〜槍ヶ岳山荘 (約6時間 休憩含む)

朝食午前5時30分(早い人は5時)。午前6時30分出発。約40分歩くと旧槍沢小屋の石積みの残るババ平に出ます。トイレと水場があります。キャンプ場になっています。
大曲からの眺め大曲(おおまがり)ではお花畑と青い空、白く残る雪渓、岩肌の灰色が素晴らしいコントラストを見せてくれます。
急登が続きます。天狗原分岐(標高約2500メートル)を通過し、お花畑からハイマツ帯に変わりしばらくすると水場があります。冷たい水で生き返るような心地。

槍ヶ岳が見えてきた出発してから約4時間50分後、右手前方に槍ヶ岳が見えてきます。

坊主ノ岩小屋播隆上人が熊から譲ってもらったと言われている「坊主ノ岩小屋」。登山の安全を祈願して合掌。

槍ヶ岳山荘でアルプちゃんに会う12時30分槍ヶ岳肩到着。松本市制100周年記念のキャラクターアルプちゃんに会いました

槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳 往復 (1時間)

槍ヶ岳山荘に荷物を置き、身軽になって槍ヶ岳の頂上を目指します。霧が少し出てきたのでカッパの上着を着ました。想像した以上に岩だけなので、緊張。一部重なるところもありますが、登りと下りのルートに分かれています。注意して見ると手や足をかける所があるので大丈夫です。はしごを上りきると頂上に出ます。頂上は30人ほどでいっぱいになってしまうとのこと。祠の前で記念撮影をして早々に下ります。下りは思っていたよりも安全でした。しかし油断は禁物です。慎重に下ってください。
槍ヶ岳頂上で記念撮影槍ヶ岳を下る

槍ヶ岳山荘は「雨水100%」
槍から槍ヶ岳山荘を見る頂上に近いので川がありません。流し台には「雨水100%」という張り紙がありました。今年は梅雨が明けてから雨らしい雨もなく松本城周辺では街路樹が枯れてしまうほどでした。地元の新聞「市民タイムス」8月22日の記事に槍ヶ岳山荘のことが載っていました。『北アルプスの山小屋・槍ヶ岳山荘は雨水を利用しているものの、梅雨明けまでの十分な降雨により、百トンのタンクに水を備蓄したといい「あと半月は大丈夫」と話す。』大切に水を使っているからこそだと思います。
夕食午後5時30分、消灯午後8時30分。

2日目 槍ヶ岳山荘〜上高地 (約10時間 休憩含む)

午前4時前外で人の声が。目を覚まして窓の外を見るとオリオン座が見えました。外に出てみると星空が広がっていました。降ってきそうなくらいの星です。遠くには安曇野の夜景が小さく見えました。
ご来光を見るために再度厚着をして出直しました。霧が出てきたために幻想的な日の出になりました。
ご来光を待つ1ご来光を待つ二人
日の出のとき日の出のとき二人
朝食午前5時30分。出発6時40分ごろ。天狗原分岐までの下り坂は足場が悪く、特に砂利っぽいところは滑りやすいので気を遣います。槍ヶ岳の下りよりも怖く感じました。下りはつま先が痛くなりやすいのでかかとを靴にぴったりと併せ、紐を結ぶようにしましょう。
槍沢ロッヂには午前11時10分到着。横尾山荘には午後1時ごろ到着してゆっくり休憩。午後2時に再び歩き始め、上高地には4時40分ごろ到着しました。

耳より情報

シャトルバスに乗り換えた沢渡(さわんど)は温泉場です。疲れた体を温泉でリラックスさせてはいかがでしょうか?
しもまき駐車場に駐車した方は隣接の「しもまきドライブイン」の入浴料が100円引きの400円になります。駐車券はなくさないように最後まで持っていましょう。
  しもまきドライブイン 電話 & FAX 0263-93-2500

登山者の感想 ほか

2班記念撮影今回の槍ヶ岳登山は「100周年に100名山に登ろう」という企画に参加しての登山でした。参加者32名(20代〜70代)にガイドの方が5名ついて頂きました。今年から本格的に登山を始めた方まで槍ヶ岳登頂に成功しました。それぞれ体力づくりはしていたようですが、ガイドさんのアドバイスがあったために無事全員登頂できたのだと思います。仲間同士励ましあったのも成功の理由でしょう。念願だった槍ヶ岳登頂を果たし、思い出深い登山になりました。
上高地から沢渡までの行き帰りはタクシーを利用しました。運転手の方から情報を聞きだすのも楽しいです。今年は梅雨が明けるのが遅かったため、一気に観光の方が増え,沢渡の駐車場が8月11日から17日まで大変混みあったとのこと。紅葉シーズンの10月の第1・第2土日も例年混雑するようです。余裕を持ってお出かけ下さい。

槍ヶ岳登頂時の詳しい感想は、別の記事「槍ヶ岳 見たまんま 感じたまんま」にも書いています。


【2007年8月18〜20日 登山者・記事 アルプスちえみ】


槍ヶ岳 槍沢コース” への8件のコメント

  1.   三沢 光子さんより

    こんにちわ 槍ヶ岳で同じ班だった三沢です。さすがちえみさん 写真うまいですね。
    槍ヶ岳良かったですよね。最高でした。
     さて 撮った写真のなかに愛知県よりいらしたご姉妹の写真があったので(下山途中下から撮った写真なので)記念に送りたいのですが、住所を聞かなかったのでちえみさんの手帳に書いてあるようでしたら教えてください。 

  2.   アルプスちえみさんより

    三沢光子さん こんにちわ 槍ヶ岳登山楽しかったですね。おかげさまで素敵な写真が撮れました。愛知から参加していた方の連絡先は後日封書でお知らせします。
    また、どこかの山で会えたらいいですね。

  3.   ひのはら山歩会さんより

    2001年あの9・11の直後に登りました。
    山頂まで新聞を持っていったので、テレビしか情報のない
    みなさんが、みんなで読んでいたものです。
    平日だったので山頂もすいていて、二度穂先に登り雄大な
    景色を堪能しました。
    あれから7年、もうすぐ穂高に33年ぶりに登る予定です。

  4.   山口一男さんより

    去年は燕岳に登りました。
    そこで見た槍ヶ岳に、今年は絶対に登りたいです・・・
    山登りの山ちゃんです。。。

  5.   アルプスちえみさんより

    山口一男さん、コメントありがとうございます。
    燕岳から見る槍ヶ岳は心に残りますね。どこから見ても特徴のある山容で槍ヶ岳だとすぐにわかりますね。人気の高い山で、標高も高いのですが体力気力があれば登れます。槍ヶ岳登山を是非楽しんでください。  【市民記者:アルプスちえみ】

  6.   村瀬元良さんより

    トコトコトザン楽しみに拝見しています
    どこへお願いしていいか分からないのでこのコーナーへコメントさせていただきます
    新まつもと物語で「日本アルプスサラダ街道」についても扱ってください
    梓川、波田地域が加盟している広域観光組織です
    関連サイトもリンクできるようお願いします

    •   fukuzawaさんより

      村瀬元良 様

      いつもご覧いただき、ありがとうございます。
      新まつもと物語PJ事務局です。

      ご指摘いただきました件、私どもは市民記者が市内各地を巡り、記者の視点での取材を行っております。サラダ街道の件も記者で情報を共有させていただき、今後取材の機会がございましたら、掲載をさせていただきます。

      今後とも、新まつもと物語をよろしくお願い申し上げます。

  7. ピンバック: 残雪期、奥穂高岳・南稜クライミング、扇沢~岳沢スキー滑降。 – トコ トコ トザン(信州松本登山ガイド) -

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