トコ トコ トザン(信州松本登山ガイド)

美ケ原 王ヶ頭(百曲りコース・アルプス展望コース)

美ヶ原高原は長野県松本市、上田市、小県郡長和町(ちいさがたぐんながわまち)にまたがる600haの台地。最高峰の王ヶ頭(おうがとう)は標高2034m。他に王ヶ鼻(おうがはな)標高2008m、茶臼山(ちゃうすやま)標高2006m、牛伏山(うしぶせやま)1990m、物見石山(ものみいしやま)標高1985m、武石峰(たけしみね)標高1973m、焼山(やけやま)標高1907mのピークがある。本州のほぼ中央、八ヶ岳中信高原国定公園の最北部に位置する。日本百名山のひとつ。夏は牛が放牧されています。
美ヶ原高原への登山コースはいくつもあります。今回紹介するコースは、三城(さんじろ 標高約1420m)から九十九折の百曲りコースを経て新しく整備された遊歩道のアルプス展望コースを通って王ヶ頭(おうがとう 標高2034m)に行くコースです。
記憶が定かではありませんが2010年の6月か7月あたりの信濃毎日新聞にアルプス展望コースのことが書かれていて気になっていたので行ってみました。
案内図PDF

アクセス方法

マイカーの場合:松本I.C.から国道158号線を東に向かい松本城方面に行きます。松本城のの北側の道を通りさらに東に向かいます。正面には美ヶ原が見えます。信号機「惣社(そうざ)」で右手方向に進みます。そのまま道なりに進み、途中で左折して林道よもぎこば線(アザレアライン)に入り三城(さんじろ)に向かいます。三城いこいの広場で車を停めます。三城の駐車場は上段がバス専用、下段が自家用車専用になっています。専用駐車場として分けられる前から何度も利用している駐車場ですが、バスが停まっているのを見たことはありません。自家用車はたくさん停まっています。団体で登山をする人はまれなのかもしれませんね。
公共機関利用の場合:松本バスターミナルから松本電鉄バス「美ヶ原高原美術館線」に乗り、バス停「三城荘(さんじろそう)前」で下車。運行日が限定されているのでご確認下さい。問い合わせ先:松本電鉄 電話0263-32-0910

登山口~広小場 35分

三城いこいの広場の脇が登山口です。
前日に雨が降ったような跡がありました。その頃の美ケ原周辺は激しい夕立が3日間続いていました。8月下旬とは言え2010年の夏は猛暑と落雷を伴う豪雨があり、山登りには大変気を遣う状況でした。

ここを通り抜けます。


少し薄暗い森の中を登ります。

登山口から20分ほど歩いた所で、写真のような分岐があります。登りでは赤い矢印の方向に行ってみました。しばらくすると苔むした橋があります。

広小場~百曲り園地(百曲りコース) 70分

広小場(ひろこば 標高約1580m)では珍しく人の姿がありませんでした。ここではよくキャンプをしている人を見かけます。

広小場から上の百曲りコースは三城から広小場までの道よりも明るい森です。上に行くほど明るくなり、トリカブトやフウロソウなどの花が咲いています。

この百曲りについて山と渓谷社の「アルペンガイド17乗鞍・御嶽・霧ガ峰」には“ジグザグ48回”と書かれていました。
水場と思しき場所が2箇所ありましたが、水はチョロチョロまたはポタポタと流れている程度で汲むほどではありませんでした。地図によっては水場の印が描かれているものもありますが、水場はないと思って行ったほうがいいでしょう。
百曲り園地まで10分ほど前の場所の分岐には「(近道)塩くれ場 急坂」と書かれていました。登ってみましたが、グループで行動する場合はこの道は不向きかもしれません。もしかしたら落石の危険があります。このあたりは平らな石(鉄平石)が多く、一見石が転がるように思えないのですが、珍しくタテに転がっていくのを見たことがあります。 近道ではない道とすぐに合流します。近道と言っても1~2分程度の差だと思います。

百曲り園地~王ヶ頭(アルプス展望コース) 60分

このコースの時間はかなりゆっくりです。のんびりと歩きたくなります。
登る前から気になってはいたのですが、やはり雲がかかっていました。せっかくのアルプスの展望が見られなくて残念でした。すっきりと晴れていれば、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの日本アルプスの全てが見られ、さらに八ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳、富士山も見られることでしょう。

あ~残念。と気落ちすることはありませんでした。このコースは花がいっぱい咲いているのです。花盛りの道を歩ける素敵なコースなのです。

3箇所ほどある岩場は展望台になっていて眺望を楽しめます。そのなかで一番大きな烏帽子岩(えぼしいわ)は百曲り園地と王ヶ頭のほぼ真ん中にあります。

岩の上でコケモモを見つけました。マツムシソウも咲いています。花はなく葉だけのものもあるので踏みつけないように気をつけてくださいね。

王ヶ頭ホテルの下で見つけたヤナギラン。王ヶ頭ホテルの花壇以外で見た唯一の野生のヤナギランです。かつてはヤナギランが有名な美ケ原でしたが笹が繁殖したために今ではほとんど見かけられなくなりました。この日見つけたヤナギランには花が数輪だけ咲いていました。種ができて飛んで増えたらいいのにな~。

王ヶ頭

王ヶ頭(おうがとう 標高2034m)から王ヶ鼻方面を見ても雲が出ていてイマイチ。

王ヶ頭~塩くれ場~美しの塔 35分

広い道を通ります。時々バスが通るのでご注意下さい。
塩くれ場の近くからは「焼山沢」に行く登山道があります。牛が放牧されている牧場内を突き抜けて行きます。焼山滝もお薦めです。「美ヶ原高原 自然保護センター〜焼山滝 往復コース」をご参照下さい。

美しの塔~塩くれ場~百曲り園地 15分


再び塩くれ場に戻ります。「塩くれ場」とは牛に塩をあげる場所です。松本の方言で「あげる」を「くれる」と言います。小学校の夏休みには花に水を与える「水くれ当番」があります。
牛が塩を舐めている様子は「美ヶ原で「塩クレ」を見ました」をご覧下さい。

百曲り園地~三城いこいの広場登山口 75分

百曲り園地から広小場までは45分(百曲りコース)
広小場から登山口までは30分
広小場から15分くらい歩いて写真の橋を渡り左岸(下流に向かって左側の岸)に行くと登りのときに左手に行った場所と5分ほどで合流します。そこに「県民の森」という表示があります。「県民の森」の範囲がどの程度なのか正確にはわかりません。左岸は右岸よりも川に近い場所を歩きます。薄暗いのですが良い雰囲気の道です。写真撮影をしていたら蚊か何かに刺されました。

感想

アルプス展望コースは最高です!王ヶ頭の行き帰り往復でこのコースを歩いたほうが良かったです。牛が見たい方は塩くれ場まで行ったほうが良く見られます。
すっきり晴れ渡った日の眺めも楽しみたいし、春にはどんな花が咲くのかも気になります。山好きの方に断然お薦めのコースです。
【2010年8月28日 登山者・記者:アルプスちえみ】

2010年10月16日追記

2010年10月16日 天気が良く展望も良さそうだったので再度行って来ました!
やはりアルプス展望コースは素晴らしいです。
こんな光景が広がっていました。


北アルプス 烏帽子岩からの眺め


南アルプス


三城の交差点付近から烏帽子岩が見られます。右上のトンガリが烏帽子岩です。


アルプス展望コースからの眺めは最高で、ウキウキして雲も踊っているように見えました。
  【記者:アルプスちえみ】

王ヶ頭・王ヶ鼻(ダテ河原コース)
王ヶ頭・王ヶ鼻(八丁ダルミコース・木舟コース)
  もご覧下さい


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