ひょうたん池
2010年9月8日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから: » ]
ひょうたん池は上高地の明神岳の近くにあるひょうたん型の小さな池です。標高約2280m。
ひょうたん池を目的地とする人は少なく、そこをベースに岩登りをする人が主流のようです。道も登山道とは言えません。クライマーが通り過ぎただけといった感じの直登と藪漕ぎの大変歩きにくい道です。
いつもは登山ルートを載せるのですが、正確な登山ルートを描くことが出来ず、かえって誤解を招きかねないので今回は載せません。道迷いしやすく落石の危険もあるので登山としてはお薦めできません。ルートを良く知っている方と行くようにしてください。
今回はやまたみ登山学校のOB会やまたみ倶楽部の山行で行ったのですが、事前にインターネットで調べてみてもなかなか参考になるようなものが見つかりませんでした。事前に下見に行った仲間からの説明を聞いてもイメージがしにくく失敗したと思ったこともあったので、ひょうたん池へのルートの状況を報告します。山行として薦めているわけではありません。行くか行かないかの判断材料にしていただければ幸いです。
やまたみ倶楽部の山行で、会員15人プラス講師5人の総勢20人。
事前の例会で下見をした方から様子を聞いたのですが、奥又白池のように藪漕ぎが多く、ストックは使えないものだと思い込みストックを持たずに行ってしまいました。これが失敗のその1です。
出だしは登山道のようでしたが、徐々に細い道になります。 明神岳五峰がバンッと見えまぶしく感じるほどでした。 水の涸れた沢に出ます。この沢の辺りが一番迷いやすい場所のようです。



沢を渡ってから藪漕ぎ。女性だと時々顔に笹が当たるほどの高さです。
笹薮を過ぎるとガレ場歩き。直登の急斜面のため石が転がりやすく時々「ラク~(落石)」と叫ぶこともありました。登りは前から転がってくるのが見えるのでまだマシです。大きな石もズルッと滑ることが多く、安定している石を見分けるのに疲れます。小さな石が多いところでは、一歩前に踏み出したつもりが、ズルッと滑って後ずさりしてしまうことも。こんな時はストックがあると便利ですね。


遭難者レリーフの手前にはダケカンバの林とお花畑がありオアシスのようでした。



オアシスとお花畑を通り過ぎると不安定な岩がゴロゴロしている場所。ここも道がどこなのか見失いやすい場所です。

ひょうたん池への目印は2本のダケカンバ「宝の木」。




ひょうたん池のちょっと上で昼食。前穂高岳の3本槍が見えます。この角度で見られる場所はなかなかないらしいです。 ダケカンバの木の枝の向こうには常念岳と蝶ヶ岳も見えました。 眼下には南と北東に梓川が見え、意外に曲がっている流れを確認できました。
登りはまだよかったのですが、帰りは苦手な下り。特にガレ場の下りは苦手で・・・。仲間からストックを1本借りました。この1本が大変役に立ちました。
下りはとても気を遣いました。不安定な石に乗ってしまいあわやという時もありましたが、何とかストックで支えて事なきを得ました。時には草の茎を握りしゃがみながら滑るように小石の上を下ることも。暑さのせいか、緊張のせいか下りでも汗がたくさん出ました。この日の松本市内の最高気温は33.5度でした。9月だというのに信じられない暑さです。風は気持ちよく緊張を和らげてくれました。
笹薮の中は風が通りません。暑かったです。登山口に戻るまでは少しでも水を残して置くように意識していたのでチビチビと水を飲んでいたのですが、途中で水が尽きてしまいました。1.2リットルを飲み干してしまったのです。これが失敗その2です。こうなると精神的に飢えてきます。登山口の川の水が飲みたくてそれを励みに歩くような状態でした。下山してからは約1リットルを一気に飲みました。飢え過ぎです。(笑)今までの人生の中で一番おいしい水でした。
登山口からひょうたん池までは、休憩も含めて登りは約4時間、下り約3時間かかりました。大勢で行ったので時間がかかったと思います。早い人だと登り2時間くらいで行けるそうです。相当早い人だと思いますが。
ひょうたん池山行の注意点などまとめると・・・
・ルートを知っている人と行くこと
・登山初心者は避けたほうが無難
・ストックはあったほうが便利
・水は余裕を持って多めに(水場は登山口だけ。ひょうたん池の水は、飲めそうにありませんでした。体質にもよりますが、2リットルを飲み干した人もいます。自分の体質を知っておくといいですね。)
・登山口にトイレはない(明神館の近くのトイレをお使い下さい)
・笹薮があるので長袖が良い(アザミの仲間のオヤマボクチは長袖と手袋でもチクッとしました。)
ひょうたん池という名前からすると、どことなくコミカルで気楽なイメージを持ってしまうかもしれませんが、道中は厳しいものでした。昭文社の「2008年版 山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」には“熟達者向”と書かれています。やまたみ倶楽部で今年の7月に有明山に登りこの山も厳しい山でしたが、仲間からはひょうたん池山行のほうが大変との声もありました。(私は有明山のほうが辛かったです。筋肉痛も尋常ではありませんでした。)
【2010年9月4日 登山者・記者:アルプスちえみ】


































































バス停から、赤い屋根の上高地帝国ホテルを右に見ながら田代橋に向かい、橋を渡ってから、西穂高岳への道との分岐を左に曲がります。林道を10分ほど歩くと右に登山口があります。
最初はゆるやかで、森林浴気分で歩けますが、1時間ほど歩いたところで、急に勾配がきつくなります。ハシゴやロープの箇所が何度かあり、道も狭くなります。最後に90度の絶壁にかけられた長い鉄ハシゴを登ると、笹の原になり、勾配も楽になります。やがて、「小屋まで121歩」と書かれたユーモアのある標識があり、緑色の屋根が特徴的な山小屋、焼岳小屋に着きます。
右側には前穂高岳~吊尾根~奥穂高岳、その右下に上高地の大正池やホテル群が見えます。出発点の上高地帝国ホテルの赤い屋根も見え、感無量です。
さらに歩を進めると、眼前に焼岳山頂へのルートが一目瞭然に見える場所に来ます。
山頂の向こうに、昔の噴火口に水が溜った火口湖が見えます。リュックを置いた位置に戻り、右側に下山します。
赤茶けた火山性の土に、草や低木がたくさん生えていて、草紅葉が見られました。
バス停に下りる道は狭く、笹が生い茂り、石がごろごろしていて歩きにくいですが、ブナの大木や白樺が多く美しい森です。
今回は、9月の「シルバーウイーク」の連休だったのとアウトドアブームのせいか、中高年より若い人や働き盛りの人が多く見られました。
まずは、明神、徳沢、横尾を経て涸沢まで、ゆるやかな長い登りです。詳しくは、

涸沢からは、涸沢ヒュッテの上から左上方の奥穂高岳やとんがった「涸沢槍」を目指して登ります。名前通り涸れた岩場の中を、○や×の目印を気をつけながら歩きます。

美しすぎる御来光を眺めてから、穂高岳山荘の横から奥穂高岳に登ります。

奥穂高岳山頂を越え、前穂高岳方面に、「吊尾根」と呼ばれるコースを歩きます。「南陵ノ頭」を過ぎてから急な下りになります。


これまた凄そうな名前の重太郎新道。その通り、急勾配の下りが続きます。前半に、写真の長い鎖があります。疲れているため、このルートで命を落とす人もいるので十分慎重に下ります。「雷鳥の踊り場」と呼ばれる場所で、眼下の上高地や乗鞍を見ながら腰をおろして休憩です。
後半には、ザイルを頼りに下りる部分があります。「カモシカのお立場」という名前の岩があり、最後の長い長いジグザグの下りを下りると岳沢です!

