十文字峠
2010年6月6日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから:2 通 » ]十文字峠(じゅうもんじとうげ)は南佐久郡川上村と埼玉県秩父市を結ぶ古くからある峠。標高約1,970m。(国土地理院の地図では1,970mくらいなのですが、2,035mとされていることもあります) 信州梓山周辺の山村の人々は生活物資を得るためや三峯神社参りなどで多くの人が信州から武州へと峠を越えて行き交いました。古くからある峠道には、旅の安全を願って一里(約4キロ)ごとに石仏が置かれています。
アズマシャクナゲの群落があることでも有名。十文字峠小屋裏手には約1万本のシャクナゲがあり「乙女の森」と呼ばれています。
最後に2010年6月6日の十文字小屋周辺のアズマシャクナゲの様子を記載してあります。
アクセス方法
マイカーの場合
長野自動車道「松本I.C」から高速道路に乗り、南に向かいます。「岡谷Jct」で東京方面に進み、山梨県の「長坂I.C」で下ります。県道32号線を東に向かい、左折して国道141号線に入ります。北に向かい、再び長野県に入ります。信号機「市場」を過ぎてから右折して、県道68号線に入り川上村に入り、68号線をそのまま進みます。レタスなどの高原野菜の畑の中を通り過ぎ、さらに進むと毛木平(もうきだいら)駐車場に着きます。松本からの所要時間は2時間ちょっとです。
毛木平駐車場 標高1433m 登山開始8:30
8時過ぎに駐車場に着いたころには既に満車に近い状態でした。アズマシャクナゲのシーズンは混むとは聞いていましたが、驚きました。駐車場には水洗トイレがあります。
広い林道をしばらく歩きます。左に少し入ると石像と昔っぽい道の案内版があります。「三峰山大権現 右ハ山道 左ハ江戸道」私たちは江戸道に行きます。そこからさらに林道を歩き、駐車場から5分ちょっと歩いた所に分岐があるので林道から外れて左にそれます。まだ新しそうな「千曲源流挟霧橋」を渡ります。
橋から10分ほどすると「石像一里観音菩薩」があります。昭文社の山と高原地図には、「五里観音」と書かれています。十文字峠を挟んだ埼玉県側には「四里観音」や「三里観音」があります。
水場 標高1540m付近 9:00


石仏から10分もしない所に水場があります。パイプからおいしい水が流れ出ています。この辺りはコケはありますが、林の中には下草がほとんど見られません。シカが食べてしまうようです。毒草のトリカブト、ハシリドコロ、コバイケイソウなどは大きく育っていました。
シャクナゲの木はありますが、花が咲き終わった後でした。
水場 標高1740m付近 9:35


八丁坂の途中に水場があります。「水」と書かれた案内板から少し下に降ります。ここの水場は岩から流れ出ています。こちらもおいしい水です。
カタバミの花が咲いていました。シカに食べられなくてよかったですね。
途中にブルーシートの下に積み上げられた薪がありました。「薪を小屋まで運んでください。お願いします。十文字小屋」と張り紙に書かれています。人助けだと思い、軽めの薪を探し出して運ぶことにしました。
傾斜がきつくなります。つづら折りの坂をゆっくり登ります。
八丁坂ノ頭 標高約1870m 10:05
大きな薪が2本置かれていました。あまりに大きくて運ぶのを投げ出してしまったのでしょうか?薪を持っていなかった仲間がザックにつけて運んでくれました。
ここから先は楽々です。登山道の下には、薄いピンク色のシャクナゲが見え始め、峠の様子を期待させます。
十文字峠 標高約1970m 10:35
十文字峠付近はシカよけのためのネットが張り巡らされています。
ネットの向こうにシャクナゲの花が間近に見られました。花が枯れている木のほうが多かったのですが、それでもきれいに咲いているものもあり「間に合って良かった」と感激しました。今年2009年は例年よりもシャクナゲのピークが1週間~10日くらい早かったのではないでしょうか。(2008年は5月29日に色づき始め、6月13日~20日が見ごろだったようです。2009年は5月21日に色づき始めました。6月1日八分咲き。)
十文字小屋周辺散策と昼食 10:35~12:00


小屋は峠のすぐ近くです。十文字小屋で運んできた薪と一緒に記念撮影。
「乙女の森」に向かいました。ここは日陰になるらしく、シャクナゲのつぼみもまだありました。森を見渡せるように高台が作られています。登ってみると、「最盛期には相当素晴らしいだろう」と思わせるシャクナゲの群落が広がっていました。




下山開始 12:00
ゆっくりゆっくり自然観察をしながら下りました。通過時間は下記の通り。
八丁坂ノ頭 12:25
岩の水場 12:45
パイプの水場 13:25
毛木平駐車場 14:10
上の写真は下山途中で見つけたキノコ。悪臭でハエを呼び寄せていました。さすがにシカも食べる気にはなれないでしょう。
駐車場の東側の林道脇にはズラ~っとベニバナイチヤクソウが咲いていました。それは、それは見事です。下山後ゆっくり見るといいですよ。シカに食べられなくてよかった~。
感想
アズマシャクナゲの花の色は何とも言えない良い色ですね。「乙女の森」のようにまさに乙女を思わせる優しさがありますね。毛木平からのルートは眺望は良くありませんが、比較的楽に行けるのでお薦めです。昔、多くの人が行き交った街道なので、休憩したい頃にちょうど水場があったり登りきったような場所があったりして無理なく登れます。
しかし、シカの食害には驚きました。冬の山のように下草がない森が続いていました。十文字小屋付近のネットに覆われた中では草が生い茂っていました。本当はこの状態が普通なのですが、山の中は異常事態でした。もしも大雨が降ったら下草がないのでむき出しの大地に雨粒が当たり、地面を削りながら泥水が流れ濁流になったら大変です。一刻も早く手を打つべきなのでしょうが、シカに打つ手はあるのでしょうか?
【2009年6月13日実施 登山者・記者:アルプスちえみ】
2010年6月6日のアズマシャクナゲの様子

十文字峠までの登山道から少し離れた場所ではきれいに咲いています。
←ミツバツツジも見事です。

十文字小屋周辺のアズマシャクナゲは見頃になってきています。
日当たりの良い所は完全に花が開いています。



乙女の森でも咲き始めています。6日はとても天気が良かったので、シャクナゲの葉が日光で反射して上手く写真撮影ができませんでしたが見事に花が咲いていました。つぼみもたくさんあるのでまだまだ楽しめます。
水場に行く途中のアズマシャクナゲはほとんどつぼみでした。長く楽しめそうです。
毛木平駐車場近くのベニバナイチヤクソウはほとんど花が咲いていませんでした。2個だけ花を見つけました。後もう少しで辺り一面咲きそうです。
【市民記者:アルプスちえみ 2010年6月6日追記】
中倉山(なかくらやま)は長野県上高井郡高山村にある標高1686.5mの山。情報がほとんどない山で、1年を通して登山客も少ないようです。夏だと30分程度で登れてしまいます。

10時44分、分岐に到着。標高約1600mの分岐から左手に入っていきます。ここから先はトレースがありませんでした。適当なルートを探しながらラッセルして行きます。先頭の人は時に胸の辺りまで積もっている雪をかき分けて大変です。しかし、列の後ろは完全に踏み固められたトレースを歩くため楽です。私はラク過ぎて手足が冷えてしまいました。列が進むのをじっと待っていられず常に足踏みをしていました。
ゆるやかな登り坂の尾根を歩いていたのですが、山頂手前で急坂になります。冷えに耐えられず、志願して先頭に立ちラッセルをさせてもらいました。しかし、前に進めません。雪が深くてなかなか登れないのです。少しずつ進み楽しくなってきたのですが、足腰が疲れてしまい程なく交代しました。北信地方(長野県の北部)は前日まで雪が降り続いていました。それでこのようにラッセルのやりがいがあったのです。
あともう少しで山頂。写真の林の向こうが山頂です。

13時下山開始。登るときは必死だったので良くわからなかったのですが、同じ坂を下ってみるとあまりにも急な傾斜に驚きました。よく登ってきたものです。

林の中が明るくなり、見上げると素晴らしい光景が!なんて贅沢なんでしょう。歓声をあげたり、見入ったり、幸せいっぱいです。
13時35分、分岐到着。ここからさらに楽しいことが。楽し過ぎて写真を撮るのも忘れてしまいました。誰も歩いていない坂を下っていきます。雪が多くてほとんど沈んでいましたが、スノーシューで坂を滑るように下るのは冬山の醍醐味の一つです。14時3分、駐車場到着。
信州高山温泉郷・七味温泉「紅葉館」
浅間山には外輪山(複合火山の外側の火口縁を構成する山体)があります。黒斑山(くろふやま)は長野県小諸市と群馬県吾妻郡嬬恋村にまたがる標高2404.0mの山ですが、浅間山を構成していた大きな山で2万4300年前に山の一部が崩れてしまったそうです。

黒斑山は広くないということだったので手前の浅間山監視カメラ設置場所で休憩。霧が薄くなり始め浅間山と黒斑山の間の下の様子がチラッと見えたときには美しさに感動しました。




















木曽駒ケ岳(きそこまがたけ)は木曽郡上松町・木曽町、上伊那郡宮田村にまたがり中央アルプスの最高峰標高2956mの山。日本百名山の一つ。写真の右端のピークが木曽駒ケ岳、左奥は御嶽山。



乗越浄土(標高約2850m)周辺はなだらかになっています。しかし、稜線に出たため風が強く吹きつけていて寒さのため合羽を着たのですが、風の中で合羽を着るのは飛ばされないように気を遣い大変でした。手袋ははめていたのですが、もう一枚重ねたいくらい手も冷たくなりました。乗越浄土から木曽駒ケ岳に行くまでには小屋がいくつもあります。トイレは200円で使用できます。













朝は雲海が広がっていたのですが下る頃には駒ヶ根市街がはっきりと見えるようになりました。
午後2時30分頃千畳敷に到着するとロープウェイ待ちの整理券が配られていました。乗車予定時間が書かれていて待ち時間は1時間20分でした。実際は15分ほど早まりました。ロープウェイ待ちで一緒になった男性は県外から来た方だったのですが、午前9時ごろに菅ノ台バスセンターに着き、バスに乗るのに3時間待ち、登りのロープウェイに乗るのに1時間30分待ちだったそうです。下りのロープウェイの整理券を先にもらってから散策すれば良かったと言っていました。







落合分岐まで登ってくる道は雨のためにぬかっていて、足が滑って後ずさりすることもありましたが、頂上までの尾根伝いはそれまでに比べると大変楽です。少しだけ雪が残っていましたが、今回の登山では雪の上を歩いたのはほんの一歩くらいです。右の写真は雪の上は歩かずに横を通りました。


雨のために周囲には根曲竹の藪しか見えません。雨ではなくても見えるものは竹薮だけなのかもしれません。視界はあまり開けていないように感じました。
分岐まではいいのですが、これから先の下りがグチャグチャの泥道を下るので足元に十分注意して進みます。ストックを2本持っていたので上手く使いながら安全に下ることが出来ました。下っているうちに泥の上をちょっとだけ滑り降りるコツをつかんだような気がしました。






玉依比売命神社(たまよりひめのみことじんじゃ)は「池田の宮」とも呼ばれています。鳥居の周りで準備体操。鳥居から登山口までは平らです。登山口には簡易トイレがあるそうですが、気付かずに通り過ぎてしまいました。話に夢中になっていたためか、神社の入口にも気付きませんでした。主祭神の玉依比売命は初代神武天皇の母君、神社にはまがたま等が日本最多の800個あるそうです。時間があれば神社に寄るのも良いでしょう。











この山行の中で一番見晴らしが良いのが高見岩です。JA総合研究所分岐から5分です。上の写真の台形の山は皆神山(みなかみやま)、標高659m。左の写真の赤い点は、左がスタート地点、右が尼巌山山頂。すっきりとしていれば北アルプスの山々が見えるらしいのですが、この日は霞んでいてかすかに白く浮かぶ山の先端が見えただけで何の山なのか全く判断できませんでした。














頂上まで「あと5分」の場所は北アルプスを眺めるのに絶好の場所です。














公衆浴場「湯元かめ乃湯」
2009年4月29日に再び冠着山に個人で行きました。暖冬の影響を心配したのですが、3~4日前くらいから寒い日が続いたためか、昨年と同様のスプリングエフェラメルを楽しむことが出来ました。下山時には登山道の整備(橋の塗装や落ち葉さらい、階段の整備等)をされている方が大勢いました。連休前の整備だそうです。安全に登山が出来るのはこのような支えがあるからですね。ありがとうございます。
マイカーの場合 高速長野道松本インターから乗り、岡谷ジャンクションで中央自動車道東京方面に進み、諏訪インターで下りたら右折、信号「新井」で左折して国道152号を上って行く、信号機「鬼場橋」で左折して県道192号に入り、そのまま道なりに上っていくと右側に蓼科山登山口のすずらん峠園地駐車場に着く。

















蓼科温泉
























8時頃登山口に到着しました。ヘルメット、安全ベルトも装着して準備は万全です。
9時17分、股のあたりまでの水位。冷た~い、ここまでつかると水も怖くなくなります。気が楽になり、やっと水と遊べる状態になりました。



岸の先にはまた違う光景が広がっていました。苔むした世界です。
途中で蓑の大滝を見ることができました。V字の難所を登れば、大滝のすぐ下に出られたようなのですが、このルートからは全体を見ることはできませんでしたが、ダムの堤防から放水されているようなツルンとした素晴らしい滝です。
10時10分、高巻き。大滝の落差を高巻きして登ります。10分間くらいは急斜面の険しい坂です。百瀬会長さんから、「草や木の先端は持たず、根元を掴むように。先端は、切れたり、振られたりして危険です。」とアドバイスされながら登りました。私は、不注意から拳程度の石を落してしまいました。幸い人に当たらずにすみましたが、気がついた時には、石がスピードを上げ、大きく跳ね上がるようになり、とても恐ろしかったです。
10時40分、再び沢に入る。ここは、大滝の真上です。スタッフの方が取り付けてくれたザイルをしっかり掴んで向こう岸に渡りました。流されてしまうと、大滝に落ちてしまします。高橋さんは、ここが一番緊張したそうです。全員無事に渡れてよかったです。

昼食。風邪のため沢に入れなかった講師の飯島さんが作ってくれたおいしいトン汁をいただきました。
記念撮影。沢登り中は、緊張していたためか集合写真を撮ることが思いつきませんでした。靴を脱いで再び沢に入りました。素足は冷たいです。靴を履いている時には平気だったのに、撮影時間が限界なほど冷たく感じました。ちなみに、ここの水温は16.5℃、登ってきた沢の水温は17℃で、ほとんど変わりませんでした。

