やまたみ実習登山:カテゴリアーカイブ別表示

十文字峠

2010年6月6日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから:2 通 »

十文字峠(じゅうもんじとうげ)は南佐久郡川上村と埼玉県秩父市を結ぶ古くからある峠。標高約1,970m。(国土地理院の地図では1,970mくらいなのですが、2,035mとされていることもあります) 信州梓山周辺の山村の人々は生活物資を得るためや三峯神社参りなどで多くの人が信州から武州へと峠を越えて行き交いました。古くからある峠道には、旅の安全を願って一里(約4キロ)ごとに石仏が置かれています。
アズマシャクナゲの群落があることでも有名。十文字峠小屋裏手には約1万本のシャクナゲがあり「乙女の森」と呼ばれています。
最後に2010年6月6日の十文字小屋周辺のアズマシャクナゲの様子を記載してあります。


アクセス方法

高原野菜畑マイカーの場合
長野自動車道「松本I.C」から高速道路に乗り、南に向かいます。「岡谷Jct」で東京方面に進み、山梨県の「長坂I.C」で下ります。県道32号線を東に向かい、左折して国道141号線に入ります。北に向かい、再び長野県に入ります。信号機「市場」を過ぎてから右折して、県道68号線に入り川上村に入り、68号線をそのまま進みます。レタスなどの高原野菜の畑の中を通り過ぎ、さらに進むと毛木平(もうきだいら)駐車場に着きます。松本からの所要時間は2時間ちょっとです。

毛木平駐車場 標高1433m 登山開始8:30

8時過ぎに駐車場に着いたころには既に満車に近い状態でした。アズマシャクナゲのシーズンは混むとは聞いていましたが、驚きました。駐車場には水洗トイレがあります。
立派な橋広い林道をしばらく歩きます。左に少し入ると石像と昔っぽい道の案内版があります。「三峰山大権現 右ハ山道 左ハ江戸道」私たちは江戸道に行きます。そこからさらに林道を歩き、駐車場から5分ちょっと歩いた所に分岐があるので林道から外れて左にそれます。まだ新しそうな「千曲源流挟霧橋」を渡ります。

一里観音菩薩橋から10分ほどすると「石像一里観音菩薩」があります。昭文社の山と高原地図には、「五里観音」と書かれています。十文字峠を挟んだ埼玉県側には「四里観音」や「三里観音」があります。

水場 標高1540m付近 9:00

パイプの水場下草がない森
石仏から10分もしない所に水場があります。パイプからおいしい水が流れ出ています。この辺りはコケはありますが、林の中には下草がほとんど見られません。シカが食べてしまうようです。毒草のトリカブト、ハシリドコロ、コバイケイソウなどは大きく育っていました。
シャクナゲの木はありますが、花が咲き終わった後でした。

水場 標高1740m付近 9:35

岩の水場水の案内板
八丁坂の途中に水場があります。「水」と書かれた案内板から少し下に降ります。ここの水場は岩から流れ出ています。こちらもおいしい水です。
カタバミの花カタバミの花が咲いていました。シカに食べられなくてよかったですね。

薪運んでください途中にブルーシートの下に積み上げられた薪がありました。「薪を小屋まで運んでください。お願いします。十文字小屋」と張り紙に書かれています。人助けだと思い、軽めの薪を探し出して運ぶことにしました。

少しきつい坂傾斜がきつくなります。つづら折りの坂をゆっくり登ります。

八丁坂ノ頭 標高約1870m 10:05

楽々大きな薪が2本置かれていました。あまりに大きくて運ぶのを投げ出してしまったのでしょうか?薪を持っていなかった仲間がザックにつけて運んでくれました。
ここから先は楽々です。登山道の下には、薄いピンク色のシャクナゲが見え始め、峠の様子を期待させます。

十文字峠 標高約1970m 10:35

十文字峠十文字峠付近はシカよけのためのネットが張り巡らされています。
ネットの向こうにシャクナゲの花が間近に見られました。花が枯れている木のほうが多かったのですが、それでもきれいに咲いているものもあり「間に合って良かった」と感激しました。今年2009年は例年よりもシャクナゲのピークが1週間~10日くらい早かったのではないでしょうか。(2008年は5月29日に色づき始め、6月13日~20日が見ごろだったようです。2009年は5月21日に色づき始めました。6月1日八分咲き。)

十文字小屋周辺散策と昼食 10:35~12:00

十文字小屋薪を運んできました
小屋は峠のすぐ近くです。十文字小屋で運んできた薪と一緒に記念撮影。

アズマシャクナゲ1「乙女の森」に向かいました。ここは日陰になるらしく、シャクナゲのつぼみもまだありました。森を見渡せるように高台が作られています。登ってみると、「最盛期には相当素晴らしいだろう」と思わせるシャクナゲの群落が広がっていました。

濃い色のアズマシャクナゲ乙女的アズマシャクナゲもう少し早ければ最高乙女の森の高台

下山開始 12:00

キノコの知恵ゆっくりゆっくり自然観察をしながら下りました。通過時間は下記の通り。
八丁坂ノ頭 12:25
岩の水場 12:45
パイプの水場 13:25
毛木平駐車場 14:10
上の写真は下山途中で見つけたキノコ。悪臭でハエを呼び寄せていました。さすがにシカも食べる気にはなれないでしょう。

ベニバナイチヤクソウ群落駐車場の東側の林道脇にはズラ~っとベニバナイチヤクソウが咲いていました。それは、それは見事です。下山後ゆっくり見るといいですよ。シカに食べられなくてよかった~。

感想

アズマシャクナゲの花の色は何とも言えない良い色ですね。「乙女の森」のようにまさに乙女を思わせる優しさがありますね。毛木平からのルートは眺望は良くありませんが、比較的楽に行けるのでお薦めです。昔、多くの人が行き交った街道なので、休憩したい頃にちょうど水場があったり登りきったような場所があったりして無理なく登れます。
しかし、シカの食害には驚きました。冬の山のように下草がない森が続いていました。十文字小屋付近のネットに覆われた中では草が生い茂っていました。本当はこの状態が普通なのですが、山の中は異常事態でした。もしも大雨が降ったら下草がないのでむき出しの大地に雨粒が当たり、地面を削りながら泥水が流れ濁流になったら大変です。一刻も早く手を打つべきなのでしょうが、シカに打つ手はあるのでしょうか?

【2009年6月13日実施 登山者・記者:アルプスちえみ】

2010年6月6日のアズマシャクナゲの様子


十文字峠までの登山道から少し離れた場所ではきれいに咲いています。
←ミツバツツジも見事です。


十文字小屋周辺のアズマシャクナゲは見頃になってきています。
日当たりの良い所は完全に花が開いています。


乙女の森でも咲き始めています。6日はとても天気が良かったので、シャクナゲの葉が日光で反射して上手く写真撮影ができませんでしたが見事に花が咲いていました。つぼみもたくさんあるのでまだまだ楽しめます。
水場に行く途中のアズマシャクナゲはほとんどつぼみでした。長く楽しめそうです。

毛木平駐車場近くのベニバナイチヤクソウはほとんど花が咲いていませんでした。2個だけ花を見つけました。後もう少しで辺り一面咲きそうです。

  【市民記者:アルプスちえみ 2010年6月6日追記】

中倉山(積雪期)

2010年1月20日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから: »

中倉山(なかくらやま)は長野県上高井郡高山村にある標高1686.5mの山。情報がほとんどない山で、1年を通して登山客も少ないようです。夏だと30分程度で登れてしまいます。
しかし、この山はあなどれません。冬山の醍醐味をたっぷりと味わえる素晴らしい山なのです。

今回の山行は、やまたみ倶楽部だけではなくやまたみ登山学校、NHKの講座の方も一緒だったので講師3人、参加者21人の総勢24人の団体でした。冬山は状況により所要時間が大幅に違うため実施した時間を記入しました。
地図上の青線は下ってきたルートです。

アクセス方法

マイカーの場合 高速道路を松本I.C.から長野方面に向かい須坂長野東I.C.で下ります。国道403号・県道66号を通過して高山温泉郷方面に向かいます。県道66号は山田牧場から先は冬期通行止めになります。封鎖されている所が登山口になります。松本からの所要時間は2時間30分くらい。冬は雪の状況により高速道路もチェーン規制がされ所々渋滞になります。高速道路から下りてからも山田牧場に向けて坂を登るごとに積雪量が増えます。冬用のタイヤ、チェーンが必要です。

駐車場~分岐

出発曇り空
曇り空の中10時過ぎに標高約1490mの駐車場からスタート。駐車場にもトイレはありません。この先にも全くトイレはありませんのでご承知下さい。
県道66号線がスキーコースの一部になっているため静かに下って来るスキーヤーやボーダーに注意しながらゆるやかな坂を登って行きます。

分岐~山頂

10時44分、分岐に到着。標高約1600mの分岐から左手に入っていきます。ここから先はトレースがありませんでした。適当なルートを探しながらラッセルして行きます。先頭の人は時に胸の辺りまで積もっている雪をかき分けて大変です。しかし、列の後ろは完全に踏み固められたトレースを歩くため楽です。私はラク過ぎて手足が冷えてしまいました。列が進むのをじっと待っていられず常に足踏みをしていました。
ゆるやかな登り坂の尾根を歩いていたのですが、山頂手前で急坂になります。冷えに耐えられず、志願して先頭に立ちラッセルをさせてもらいました。しかし、前に進めません。雪が深くてなかなか登れないのです。少しずつ進み楽しくなってきたのですが、足腰が疲れてしまい程なく交代しました。北信地方(長野県の北部)は前日まで雪が降り続いていました。それでこのようにラッセルのやりがいがあったのです。
あともう少しで山頂。写真の林の向こうが山頂です。

中倉山山頂

記念撮影山頂からの眺め
12時16分山頂到着。山頂の標識は少し出ているだけでした。周りを踏み固めて標識が見えるようにして記念撮影。その後は昼食です。青空も見え始めました。

山頂~分岐

13時下山開始。登るときは必死だったので良くわからなかったのですが、同じ坂を下ってみるとあまりにも急な傾斜に驚きました。よく登ってきたものです。

樹氷と青空冬の美しさ
林の中が明るくなり、見上げると素晴らしい光景が!なんて贅沢なんでしょう。歓声をあげたり、見入ったり、幸せいっぱいです。

分岐~駐車場

13時35分、分岐到着。ここからさらに楽しいことが。楽し過ぎて写真を撮るのも忘れてしまいました。誰も歩いていない坂を下っていきます。雪が多くてほとんど沈んでいましたが、スノーシューで坂を滑るように下るのは冬山の醍醐味の一つです。14時3分、駐車場到着。

お薦めの温泉

信州高山温泉郷・七味温泉「紅葉館」
七味温泉という名前の由来は泉質の異なる七つの源泉が湧き出ているからとのこと。
紅葉館の湯の色は、エメラルドグリーンに白を加えたような濁り湯です。とてもきれいな色に目も癒されます。湯の温度は熱め。内湯と露天風呂をつなぐ「洞窟風呂」もあります。
日帰り入浴:大人500円
長野県上高井郡高山村七味温泉 地図 (地図のポイントよりも少し西側です)
電話:026-242-2710

登山者の感想

この山行を提案してくれた講師の飯島さんも引率してくれた北村さんも、夏に中倉山に登ったことはないそうです。冬だけ登りたいそうです。だからと言って冬に多くの登山客が来るわけでもないのです。トレースがないのでルート探しも楽しい冬山です。急傾斜もありますが全体的には程よい傾斜です。良く知っている人と行くことをお薦めします。小さな雪庇もあるので注意してください。
今回は大人数でラッセルしたので体力も持ち、頂上にも行けたのではないかと思います。思いっきり冬の美しさを満喫しました。

  【2010年1月16日実施 登山者・記者:アルプスちえみ】

浅間山外輪山 車坂峠~黒斑山~天狗温泉

2010年1月5日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから: »

浅間山には外輪山(複合火山の外側の火口縁を構成する山体)があります。黒斑山(くろふやま)は長野県小諸市と群馬県吾妻郡嬬恋村にまたがる標高2404.0mの山ですが、浅間山を構成していた大きな山で2万4300年前に山の一部が崩れてしまったそうです。

今回紹介するルートは、車坂峠から登り黒斑山蛇骨岳(じゃこつだけ 標高2366m)仙人岳(せんにんだけ 標高2319.8m)を通り、浅間神社天狗温泉に下るルートです。浅間山の雄大さと外輪山歩きの楽しさを味わえます。歩く距離が長いので最後はバテました。
やまたみ倶楽部の山行でした。浅間山の噴火状況に応じて別の山も検討していたのですが、浅間山の噴火活動が静かだったので無事に黒斑山登山を行なえました。

アクセス

当サイト内「浅間山」をご参照下さい。

車坂峠~トーミの頭 110分(休憩含む)

午前7時30分標高1973mの車山峠からスタート。常念あきらさんが「浅間山」の記事で書いているように登山中トイレがないのでここで済ませておきましょう。
この日は霧が立ち込めていて周囲の山は見えませんでした。登山道脇の花や実は良く見えました。登山口から間もなくシラタマノキの群生がありました。白い実がごしゃごしゃとあたり一面にあったのでこの先ずっとあるものだと思い込みその場で写真を撮らなかったので撮り損ねてしまいました。美しいものを見たときにはとりあえずその場ですぐ写真を撮ったほうがいいですね。
途中でマイクロバスから見えたものすごい上り坂。まさか登るとは思っていませんでした。講師の飯島さんからこれから登ると聞いたときには他にもそう思った人がいて「え~っ」と思わず叫んでいました。
まさかあの坂登るんです

トーミの頭~黒斑山 40分

黒斑山は広くないということだったので手前の浅間山監視カメラ設置場所で休憩。霧が薄くなり始め浅間山と黒斑山の間の下の様子がチラッと見えたときには美しさに感動しました。

黒斑山~蛇骨岳 40分


黒斑山山頂で記念撮影しましたが、他にも登山客の方がいて記念撮影の順番待ちのような状況だったため早々に立ち去りました。


蛇骨岳に向かう途中も素晴らしい眺めです。

蛇骨岳~仙人岳 20分

待望の青空蛇骨岳で一休み
蛇骨岳は広々としています。やっと青空も出てきて他のグループもここでゆっくりと昼食をとっていました。
浅間山をバックに仙人岳に向かう
蛇骨岳から10分ほど歩いた所で浅間山をバックに記念撮影。

仙人岳~Jバンド手前 30分

仙人岳仙人岳からの眺め
     仙人岳           仙人岳からの眺めも良い
この先を歩く浅間山を見ながら休憩
仙人岳からの途中で休憩。霧も晴れて浅間山がばっちり見えました。嬬恋村側は雲海が広がっていたのですが、雲がなければキャベツ畑が広がっているそうです。

Jバンド~賽の河原 55分

Jバンド思わず見とれる
この山行での一番の難所がJバンドです。急な下り坂のため自信のない人には安全確保でロープを体につないで下りました。ゆっくりと落ち着いて下れば大丈夫です。特に注意する所は10分もないくらいですが、注意しなければと思って首を伸ばして下を見ていたせいなのか翌日は首周りが痛くなり2日半痛みが続きました。山行後のストレッチが足りなかったのかもしれません。Jバンドを20分下ると平原湯の平になります。Jバンド上部は標高約2240m、下り坂が一段楽するのは標高約2130mです。湯の平からの浅間山の眺めも素晴らしいです。私のカメラには収まりきれませんでした。
美しいライン後ろは浅間山

賽の河原~火山館 30分


賽の河原(さいのかわら)は浅間山への登山道との分岐です。浅間山の噴火活動は静かになっていましたが安心できる状態ではないため立ち入り禁止になっていました。

火山館~天狗温泉 105分

火山館にはトイレ、飲料水場があります。火山館は浅間神社の隣です。牙山(ぎっぱやま)の姿は天狗が住んでいそうな感じです。鳥居と牙山を見ていると何やら物語があるように思えてきます。
火山館物語

火山館から下り始めると素晴らしい紅葉が見られました。牙山はやはり存在感があります。

案内板不動滝
この下りの道は途中で二手に分かれます。その先は再び合流するため不動滝を見て蛇堀川(じゃほりがわ)に沿って下るコースと少し楽なコースを好きなほうを選んで下りました。私は川沿いのコースにしました。温泉の成分のためでしょうか、蛇堀川は濁っていました。
午後4時天狗温泉到着。

お薦めの温泉 天狗温泉


天狗温泉は鉄分の多い赤褐色の湯で見た目からして体に良さそうです。登山後の体にはたまらない温泉です。極楽極楽。

営業時間:午前11時から午後4時まで (お客様が多かったためかこの時は入れてもらえました)
料金:大人500円
泉質:単純鉄冷鉱泉
効能:リウマチ、神経痛、筋肉痛など
天狗温泉浅間山荘 長野県小諸市甲又4766-2
         TEL0267-22-0959 
         ホームページ 天狗温泉の説明

記者の感想

黒斑山から見る浅間山は有名なようですが霧のため印象がほとんどありませんでした。蛇骨岳の手前あたりからずっと浅間山と麓の湯の平の景色に見とれていました。なだらかなラインに魅せられました。蛇骨岳や仙人岳、Jバンドのほうがよかったなぁと記憶に残っています。山登りは天候で印象が左右されますね。
やまたみ倶楽部の登山だったためマイクロバスをチャーターして車坂峠から登り天狗温泉に下りてくることができました。登り口に戻らない山行は普段なかなかできないため貴重な体験でした。温泉で一緒になった女性グループは私達と同じルートでした。天狗温泉までタクシーに来てもらい車坂峠に戻ると言っていました。その手もありましたね。
  【2009年9月27日実施 登山者・記者:アルプスちえみ】

中央アルプス 千畳敷~木曽駒ケ岳~濃ヶ池

2010年1月5日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから: »

木曽駒ケ岳(きそこまがたけ)は木曽郡上松町・木曽町、上伊那郡宮田村にまたがり中央アルプスの最高峰標高2956mの山。日本百名山の一つ。写真の右端のピークが木曽駒ケ岳、左奥は御嶽山。
今回紹介するルートは千畳敷(せんじょうじき)から木曽駒ケ岳に登り、馬ノ背(うまのせ)を通り、濃ヶ池(のうがいけ)・駒飼ノ池(こまかいのいけ)を廻って千畳敷に戻るルートです。木曽駒ケ岳への最短コースであり、馬ノ背では静かに尾根歩きを楽しみ、濃ヶ池周辺では素晴らしい紅葉が見られるのでお薦めします。やまたみ倶楽部の山行。当初予定では宝剣岳も登る予定でいましたが、危険を伴うためやめました。

アクセス

当サイト内「中央アルプス 木曽駒ヶ岳・宝剣岳」をご参照下さい。

千畳敷~乗越浄土 50分

午前7時、標高2612mの千畳敷からスタート。登山道はよく整備されています。しかし登る人が多く、歩くスピードも人それぞれなので後から追い抜かそうとしている人に気づかずぶつかりそうなこともありました。歩いている人の中には山登りの装備ではなく観光ついでに登ってきてしまった人も多く見かけました。危険回避のためにも声を掛け合って登りたいものです。八丁坂から上は傾斜がきつくなるので登山装備が望ましいと思います。
千畳敷からの眺めスタート

乗越浄土~木曽駒ケ岳 75分(休憩含む)

乗越浄土乗越浄土からの眺め
乗越浄土(標高約2850m)周辺はなだらかになっています。しかし、稜線に出たため風が強く吹きつけていて寒さのため合羽を着たのですが、風の中で合羽を着るのは飛ばされないように気を遣い大変でした。手袋ははめていたのですが、もう一枚重ねたいくらい手も冷たくなりました。乗越浄土から木曽駒ケ岳に行くまでには小屋がいくつもあります。トイレは200円で使用できます。
中岳(標高2925m)は風に気を取られていたせいか気がつかずに通り過ぎてしまいました。
木曽駒ケ岳への登山道は石がごろごろしていますが広く歩きやすいです。

木曽駒ケ岳山頂

木曽駒ケ岳 到着記念撮影
山頂からは360度のパノラマが楽しめます。近くに御嶽山があり、北に目を向けていくと乗鞍岳、北アルプス穂高連峰・槍ヶ岳もしっかり見えます。北東には八ヶ岳、東には南アルプス、その向こうには富士山も見えます。天気が良く、ぜいたくな時を過ごしました。
御嶽山南アルプス 奥には富士山

木曽駒ケ岳~馬ノ背八合目 90分(休憩含む)

馬ノ背馬ノ背最高
この馬ノ背は最高です。2回ほどツアーグループとすれ違った程度であまり人が通らず思う存分眺めを楽しみました。風も弱まり心地よく歩くのが楽しくて仕方がないほどでした。時々急傾斜もありますが、比較的歩きやすいと思います。

馬ノ背八合目~濃ヶ池 20分

馬ノ背八合目から濃ヶ池に下るうちに登山道の脇の木の丈も高くなっていきます。
八合目から下って濃ヶ池目前

濃ヶ池~駒飼ノ池 60分(休憩含む)


濃ヶ池周辺ではまだまだ紅葉が楽しめました。午前11時30分頃ここで昼食を食べることができ紅葉もおいしく頂きました。写真の奥に見える小さなピークは宝剣岳です。


濃ヶ池を過ぎた所がまた一段と素晴らしい紅葉でした。


標高約2630mまで下り、徐々に登っていきます。

駒飼ノ池~乗越浄土 50分(休憩含む)

駒飼ノ池まだまだ登る
駒飼ノ池(標高約2710m)から標高約2860mの稜線に出るまでが少し辛かったです。「あそこまで登るんだぁ~」一度下ってしまうと気が抜けるため気持を登りモードに戻すのが大変です。

乗越浄土~千畳敷 35分

朝は雲海が広がっていたのですが下る頃には駒ヶ根市街がはっきりと見えるようになりました。

午後2時30分頃千畳敷に到着するとロープウェイ待ちの整理券が配られていました。乗車予定時間が書かれていて待ち時間は1時間20分でした。実際は15分ほど早まりました。ロープウェイ待ちで一緒になった男性は県外から来た方だったのですが、午前9時ごろに菅ノ台バスセンターに着き、バスに乗るのに3時間待ち、登りのロープウェイに乗るのに1時間30分待ちだったそうです。下りのロープウェイの整理券を先にもらってから散策すれば良かったと言っていました。
下りのバスはそれほど待たずに乗ることができました。

記者の感想

私は中央アルプスの山に登ること自体初めてだったのですが、馬ノ背を歩くのが気持ちよく、濃ヶ池周辺の美しさにも感激しました。天気が良かったのも大きなポイントだったと思います。登山道は歩きやすく危険箇所もほとんどないため家族で行くのにも良いと思いますが、下ってから登りになった時にはきつく感じます。
今回の山行のリーダーは木曽駒ケ岳には何回も登ったことがあるのですが、今回のルートは初めて歩き、このルートがこんなにも良かったとは知らなかったと言っていました。
2009年の長野県内の紅葉は例年に比べて1週間~10日早く、千畳敷周辺も同様でした。しかし、観光客や登山客は多く、菅ノ台バスセンターに午前6時前に長蛇の列ができていて驚きました。私達はタクシーを予約しておいたので待たずに済みました。ロープウェイの運行は始発のバスが到着してからなのでしらび平の乗り場では寒い中しばらく待ちました。それでも菅ノ台バスセンターで列に並ぶよりは良かったと思います。リーダーの機転のおかげです。
  【2009年10月4日実施 登山者・記者:アルプスちえみ】

中西山

2009年6月5日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから:2 通 »

中西山(なかにしやま)は長野県長野市と北安曇郡小谷村の境界にある標高1740.8mの山。奥裾花(おくすそばな)自然園から登るルートが一般的です。
1966年頃、国鉄長野山岳連盟が奥裾花自然園西側周辺に登山道を作ったようですが、利用者が少なかったため15年続いた維持管理を打ち切り、現在では根曲竹が生い茂っています。地元の方によって中西山・東山方面だけが登山道として今でも整備されています。

アクセス方法

マイカーの場合
松本市から国道147号線を大町方面に進みます。まっすぐ進むと大町からは148号線になります。北安曇郡白馬村の信号機「白馬駅前」の次(北)の信号機で右折して、国道406号線を鬼無里(きなさ)方面に向かいます。鬼無里の西京で左折して奥裾花峡方面に向かいます。途中で料金所があるので自然園への入園料を支払ってください。登山日の2009年5月31日は自然園までの道に亀裂が入っていて片側交互通行だったため、入園料は免除されていました。待機時間も含めて所要時間は2時間30分でした。
別ルートもあります。当サイト内「堂津岳」登山の記事のアクセス方法もご参照下さい。

シャトルバスを利用

やまたみ倶楽部の山行だったため松本からはチャーターしたバスに乗って奥裾花観光センターまで来ました。雨が降っていたので、ちょっと楽をして観光センターから奥裾花自然園入口まではシャトルバスを利用。乗車時間約10分、料金200円。川中島バス株式会社
バスを降りてから徒歩10分ほどで平成の森に着きます。

平成の森 中西山登山口(標高約1250m) 9:40

小雨が降る中、登山開始。 登山口にはトイレがあります。
登山開始煙る緑
2008年5月4日に堂津岳に登ったときとは全く違う光景に驚きました。年によって積雪量は違いますが、5月も終わりになると緑がモリモリしています。登山口付近はブナの森です。
登山道脇は花盛りです。小雨のため周りの景色を楽しめない分、花に目が行き楽しめました。
ツバメオモトサンカヨウフッキソウ

京清水(水場) 10:30

京清水付近にはサンリンソウが群生しています。
京清水付近サンリンソウ

落合分岐(標高約1620m) 11:05

堂津岳方面
やっと尾根まで来ました。落合分岐は左に行くと中西山、右に行くと堂津岳方面になります。中西山への道は、登山道として十分機能していますが、堂津岳への道は根曲竹が生い茂り、藪になっています。この時期に堂津岳に行く人は皆無だと思われます。

雪の脇を歩く落合分岐まで登ってくる道は雨のためにぬかっていて、足が滑って後ずさりすることもありましたが、頂上までの尾根伝いはそれまでに比べると大変楽です。少しだけ雪が残っていましたが、今回の登山では雪の上を歩いたのはほんの一歩くらいです。右の写真は雪の上は歩かずに横を通りました。

ズダヤクシュイワナシシラネアオイ

中西山山頂 11:45~12:45

中西山山頂雨のために周囲には根曲竹の藪しか見えません。雨ではなくても見えるものは竹薮だけなのかもしれません。視界はあまり開けていないように感じました。
頂上には大勢の登山客がいました。富山の東部の山岳会の方で25名近くの大人数で来ていました。私たちも14名で大勢だと思っていたのですが、さらに多い団体様でした。頂上に来るまでにすれ違ったのは、単独の人が数名だけでした。
頂上でゆっくり昼食。

落合分岐 12:55

昼食後で疲れも癒えた上に、下りは楽なので休憩無しで落合分岐まで来ました。
泥道を下る分岐まではいいのですが、これから先の下りがグチャグチャの泥道を下るので足元に十分注意して進みます。ストックを2本持っていたので上手く使いながら安全に下ることが出来ました。下っているうちに泥の上をちょっとだけ滑り降りるコツをつかんだような気がしました。
京清水ではせっかくなので水を飲んでみました。冷たくてすっきりとしたおいしい水でした。

わかりません1クロモジわかりません2オオカメノキ

平成の森 中西山登山口 14:00

みどりモリモリ
下山して来たら雨はやんでいましたが、中西山を見ることは出来ませんでした。それにしても美しい緑です。
帰り道もシャトルバスを利用しました。朝は観光の方がほとんどいませんでしたが、帰りのシャトルバスは満員でした。混雑時は10分後にバスが運行されていました。

感想

雨の中を歩くのは嫌なのですが、今回は大降りになることもなく小雨でほとんどやんでいるような状態で幸でした。周りの山々の眺めを楽しむことは出来ませんでしたが、こんな時には見逃してしまいそうな木の花にも目を向ける良い機会になりました。中西山は残雪期の登山に人気があるようですが、この花の時期もなかなか良いものです。

  【2009年5月31日実施 記者・登山者 アルプスちえみ】

尼巌山 奇妙山

2009年4月25日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから:2 通 »

尼巌山奇妙山
尼巌山(あまかざりやま 写真左)と奇妙山(きみょうざん 写真右)は、共に長野県長野市松代にあります。
尼巌山は標高780.9m。山頂の看板の記述では、鎌倉時代以前に築城された尼巌城(別名:東条城ひがしじょうじょう)があったとのことです。約400年間山城として使われていましたが1598年に廃城となりました。山頂付近には城の名残として堀の跡があります。
奇妙山は標高1099.5m。養蚕隆盛を祈る山、また御嶽信仰の山として昔から里の人々に慕われていたようです。山頂付近には石碑や石仏があります。


アクセス

マイカーの場合 長野自動車道松本インターから高速道路に乗り、北に向かいます。更埴ジャンクションで上信越自動車道に入ります。(松代サービスエリアでトイレ休憩をお薦めします。)長野インターで高速道路を下りて、交差点を左折して南に向かいます。信号機「長野インター南」を右折、その後信号機「上高相」を左折、そのまままっすぐ進み三叉路で左折、まっすぐ進むと突然細い道になりますがそのまま進みます。東条小学校を過ぎ、左手に鳥居があるのでそこに車を停めます。 玉依比売命(たまよりひめのみこと)神社を目標にするとよいでしょう。 
周辺地図

やまたみ倶楽部の登山

今回の山行は、やまたみ登山学校の卒業生中心の会として今年2009年4月に発足したやまたみ倶楽部(正式名称:やまたみ登山学校OB会やまたみ倶楽部)の第1回目の登山でした。山のシュンランやダンコウバイの花を楽しむ他に麓のあんず畑の花も楽しみながらの企画で、今年は春先に気温がぐんぐん上がり当初の予定を1週間早めました。しかし、気温上昇が著しく満開の時期を逃してしまいました。もう3~4日早いと最高だったと思います。
この1年間は講師の方の指導によって登ります。今回は飯島さんに同行していただき、バラエティに富んでいる尼巌山・奇妙山はWストック(ストックを2本使用)の用意をしたほうが良いとの事前のアドバイスがありました。

玉依比売命神社の鳥居~池田の宮登山口 3分

鳥居からスタート玉依比売命神社(たまよりひめのみことじんじゃ)は「池田の宮」とも呼ばれています。鳥居の周りで準備体操。鳥居から登山口までは平らです。登山口には簡易トイレがあるそうですが、気付かずに通り過ぎてしまいました。話に夢中になっていたためか、神社の入口にも気付きませんでした。主祭神の玉依比売命は初代神武天皇の母君、神社にはまがたま等が日本最多の800個あるそうです。時間があれば神社に寄るのも良いでしょう。

池田の宮登山口~北尾根・南尾根分岐 25分

池田の宮登山口
石垣の階段を登って池田の宮登山口から入ります。しばらくすると石碑があります。登山道の脇にはバラ線(とげがついた針金の線)が張り巡らされていました。きのこシーズンには犬が放されることもあるようです。ご注意下さい。
ゆるやかな傾斜で登山道も良く整備されています。シュンランも咲いています。

北尾根・南尾根分岐~尼巌山頂上 50分

傾斜がきつくなる粋の良いシュンラン
分岐から北尾根側に進みます。分岐からしばらくはなだらかなのですが、8分後くらい(4体の石仏がある所)から岩が目立ち始め、急坂になります。
なだらかな登山道の脇にはツヤツヤのシュンランが咲いていました。
眺めの良い場所
岩場を登りきったところに眺めの良い場所があり休憩。ここから頂上までは20分。写真の赤い点が鳥居のあるスタート地点です。

ロープの張られた登山道頂上の看板
尼巌山頂上まで急坂が続きますが、大変な場所にはロープが張られていてよく整備されています。
頂上近くまで来るといくつか堀の跡があります。こんな山の頂上まで攻め入る体力と気力があったなんて考えられません。

尼巌山頂上

記念撮影
これからまだ奇妙山まで行くので10分ちょっとの休憩。頂上は木に覆われているためそれほど視界はよくありませんが、木がない場所から里を見ることが出来ます。

尼巌山頂上~岩沢分岐 45分

頂上から下る
頂上からの下りの傾斜は険しいですがロープが張られているので安心です。標高700m位まで下り、760mまで登り、岩沢分岐の740mくらいまで再び下ります。奇妙山は尼巌山よりも標高が高いため、そのまま下らずに登るだけならば良いのですが、下りが2回もあるのはもったいない気がします。

岩沢分岐~JA総合研究所分岐 25分

ダンコウバイダンコウバイ雄花
登山道の北側は杉林。スギの雄花がいくつも落ちていました。花粉症の方にはお気の毒なコースかもしれません。登山口から木に黄色い花が咲いているのを見かけました。似ているのですがよく見ると3種類の花なのです。ダンコウバイの雄花と雌花、アブラチャンの3種類です。ダンコウバイは雄花と雌花は違う木に咲きます。雌雄異株なのです。雄花はフサフサとしていて雌花よりも華やかな感じです。アブラチャンはダンコウバイよりも黄色みが少なく緑がかっています。花が枝から対になって出ているので近くで見るとダンコウバイとの違いが一目でわかります。写真はダンコウバイの雄花です。

JA総合研究所分岐~奇妙山頂上 60分

JA総合研究所分岐には近くに大きな「出会いの石」があります。
高見岩皆神山
尼巌山を望むこの山行の中で一番見晴らしが良いのが高見岩です。JA総合研究所分岐から5分です。上の写真の台形の山は皆神山(みなかみやま)、標高659m。左の写真の赤い点は、左がスタート地点、右が尼巌山山頂。すっきりとしていれば北アルプスの山々が見えるらしいのですが、この日は霞んでいてかすかに白く浮かぶ山の先端が見えただけで何の山なのか全く判断できませんでした。
登っても登ってもまだ頂上には着かず、「もう目前 ガンバレ」と書かれた札があったのでもう少しかと思ったのですがなかなか着かず、結局札の場所から20分登って頂上に着きました。あの札は奇妙山頂上までのことではなかったのでしょうか?登りの20分は結構長く感じました。

奇妙山頂上

頂上直前の石碑頂上の祠
長野市街地側
頂上直前には石碑があります。ただの岩かと思ったのですが頂上にもいくつも石碑があり、祠もあります。頂上は木に覆われていますが、長野市街地側は視界が開けていて、高妻山や北信五岳(ほくしんごがく)の飯縄山、黒姫山、妙高山が見られるのですが霞んでいるためうっすら見えました。
ほぼ予定時間通りでここで昼食。

奇妙山頂上~岩沢分岐 45分

登りの時にはだまされたと思った「目前」の札までは、頂上から15分でした。下りは足取りも軽いのであっという間に来た気がしました。JA総合研究所分岐も30分もかからずに下って来られました。下りは楽なのですが結構脚がガクガクしていました。

岩沢分岐~岩沢登山口 25分

杉林を歩く滑りやすい坂
尾根沿いの登山道は落葉樹が多く明るい道でしたが、ここからは杉林になるので少しくらい感じになります。しっかりとした歩きやすい登山道ですが、急坂で土が乾燥していて滑りやすいところもありました。

岩沢登山口~玉依比売命神社の鳥居 25分

登山口の下描きたくなる風景
岩沢登山口に出ると目の前にはアンズ畑が広がっています。花盛りを期待したのですが、花の最盛期は過ぎて枝には茶色に変色した花びらが目立ちました。花が咲く順番は、杏→桜→桃ですが、気温が一気に上がったために桜も桃も満開でした。杏の里を描きに来ている人を何人か見かけました。天気が良く温かいので気持ちよく描けたことでしょう。

お薦めのサイト

長野市役所 コース地図(PDF)
 長野市役所観光課に問い合わせるとトレッキングコース地図を頂くことが出来ます。
ひらさんのHighトレッキング
  尼巌山(2007年2月)
  尼巌山・奇妙山(2009年2月)
    写真豊富で地図もイメージしやすいです

お薦めの温泉

国民宿舎松代荘 
 長野市松代町東条3541 TEL026-278-2596
  ホームページ
 営業時間 10:00~22:00
 入浴料 大人500円 小学生200円 
武田信玄の「隠し湯」として兵士の傷と疲れを癒したという由緒ある名湯。湯の色は白濁オレンジ色で、体が見えなくなるほどの濃さです。含有物質の種類の多さは全国でも珍しいそうです。飲泉不可と書いてありましたが、ちょっとなめてみたら塩気がありました。湯の温度はやや高め。内湯と露天風呂があります。
効能:切り傷、外傷(やけど等)、胃腸病、婦人病(月経障害、卵巣機能不全など)

記者の感想

尼巌山と奇妙山の二つの山を登ったのですが、中間にも山があったので3つの山を登った気分です。岩沢登山口から下った所で尼巌山と奇妙山の両方の山を眺めたときには「良く歩いた。偉い!」と自分をねぎらいたくなりました。落葉樹が多い山なので芽吹きのシーズンや秋の紅葉も素晴らしいのではないかと思います。
今回のルートは比較的楽なルートです。尼巌山・奇妙山へのルートはいくつもあります。登り下りが大変なコースもあるようなので調べて登ったほうが良いと思います。
尼巌山と奇妙山それぞれに素晴らしい山です。両方登る時間がなければ、花が好きな方には尼巌山、展望を楽しみたい方や急坂が苦手な方には奇妙山がお薦めです。

  【2009年4月12日実施 登山者・記者:アルプスちえみ】

冠着山(かむりきやま)

2009年3月26日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから:2 通 »

冠着山(かむりきやま)は、千曲市と東筑摩郡筑北村にまたがり善光寺平の南端を区切る標高1252.2mの里山です。姨捨山(おばすてやま)とも呼ばれています。
登山コースは大きく分けると3コースあります。坂井村から登るコースと坊城平コース、冠着神社鳥居コースがあります。
今回は、冠着神社鳥居コースから登り、坊城平コース側に下りて再び冠着神社鳥居コースに戻ります。

アクセス方法

<マイカーの場合>中央自動車道麻績(おみ)インターで下りて、右に曲がり、国道403号線を聖湖(ひじりこ)まで登り、聖湖の南の道を東に進みます。聖湖からは道幅はあまり広くなく曲がりくねった道です。一本松峠の変形交差点からは林道を下ります。(反対側に下ると「かむりき駅」に出ます)車のすれ違いや落石に注意してください。鳥居が見えたらそこが登山口です。右側に駐車スペース(3~4台分くらい)があります。このルートは山道の運転に慣れていない人にはちょっと大変かもしれません。
高速道路を更埴インターで下りて南に進んで姨捨山登山口に行く方法もあります。
ETC搭載の軽自動車や普通自動車でしたら姨捨山サービスエリアから下りることもできます。利用時間が制限されていますのでご注意下さい。
(記述での道案内はわかりにくいので、詳しいことは千曲市経済部観光課にお問い合わせ下さい。)

<公共交通機関の場合>JR篠ノ井線の「かむりき駅」で下車、徒歩75分ほどで鳥居平の登山口に着きます。

やまたみ登山学校

今回の冠着山登山は、やまたみ登山学校の4月の実習登山で、目的は「早春の花に会う山旅」です。スプリングエフェラメル(早春、まだ雪が溶けて間もない頃、春の陽光をいっぱいに浴びて花を咲かせ、花が終わると地上から全く姿を消してしまう花々のこと)を楽しめる絶好の時期でした。
かなりのんびりと花を楽しんで歩いていたので、実際の時間を表示しています。頂上までの往復の標準的な時間は、登り2時間、下り1時間30分のようです。

冠着神社鳥居コース登山口(標高約680m) 9:15出発

登山口登山道
よく整備されていて歩きやすい登山道です。丸太で作られた階段が続きます。杉林なので日陰で日焼けの心配もあまりなく涼しいです。

久露滝 9:40

くろだき登山道ヒカゲツツジシュンラン
久露滝から15分ほど登るとヒカゲツツジの群生が見られます。足元にはシュンランまでありました。
(2009年4月29日はヒカゲツツジの花のピークは過ぎた様子であまり見られませんでした。)

林道 10:20

舗装の林道を渡った先じっくり見る人
舗装された林道を横断します。
エンレイソウ、アズマイチゲ、ユリワサビなどいろいろな花が咲いていました。女性たちは立ち止まっては「わ~かわい~。きれい~。」などと言いながら熱心に写真を撮っていましたが、男性たちは早く先を急ぎたい様子でした。いこいの森との分岐(直登の手前)の少し下の木陰にエンレイソウやアズマイチゲ、直登の後のトラバースにユリワサビやアズマイチゲの群生があります。
眺望案内頂上まで「あと5分」の場所は北アルプスを眺めるのに絶好の場所です。

頂上 12:00

頂上到着頂上からの眺めアズマイチゲ記念撮影
頂上には祠があり、神事が行なわれていました。
この日は霞んでいてよく見えませんでしたが、すっきりと晴れていれば善光寺平の向こうにも山々が見えていることでしょう。
登ってくるときには花を開いていなかったアズマイチゲが昼過ぎには花が開いていました。

下山開始13:30

頂上を横切り、坊城平いこいの森(キャンプ場)に向かって下ります。よく整備された登山道ですが、小さな石の乗って滑らないように注意してください。

みちしるべ矢印の方向へ
この道しるべが出てきたら「いこいの森へ」のやや下向きの矢印の方向に進みます。

道しるべ石垣
「ぼこだき岩を経ていこいの森へ」の方角に進みます。しばらく歩くと石垣があります。「ぼこだき岩」がどれかわからないまま下ってしまいました。結構大きな岩らしいのですが・・・。
いこいの森まではカラマツや雑木の落葉樹が多く明るい林です。紅葉の時期も美しいことでしょう。

みちしるべ矢印の方向へ
「いこいの森へ」やや下向きの矢印の方向へ進みます。この道しるべから少し下った所にカタクリの花が見られます。登山道のどまん中にまで咲いていました。そこからしばらく下るとカタクリやニリンソウが咲き乱れている所がありました。
カタクリニリンソウ
おとぎ話の花の国にでも迷い込んだかと思うような光景でした。ニラかノビルもあり、踏みつけられて独特の匂いを出していました。嗅覚は現実的でした。
(2009年4月29日はニリンソウは花が一つだけで茎も伸びていませんでした。)

いこいの森 14:20

いこいの森かわいい花
いこいの森ではトイレが使えます。
ここからは舗装された林道を歩きます。とりたてて面白くもない道だと思っていましたが、道路の脇には花が咲いていました。
大きな看板で左へ
大きな案内板があるところを左折します。

再び山道 14:55

舗装道路を右に折れて、登ってきた山道(久露滝の道)に戻ります。

冠着神社鳥居コース登山口 15:15到着


感想

登山実施直前に市販の登山地図は用意したものの、登山道が記されていないではないですか!標高が高い山や、多くの人が行く山は登山ルートが描かれていますが、里山は情報が少なく、事前の調査も不足していて、引率されるままに歩いてしまいました。記事を書くにあたって調べ直してみても登山道がはっきりとわかる地図や資料があまりないために、わずかな資料を見ても何か納得できず、もう一度登って確かめたいほどです。実施してから約1年後に記事を書いていますが、出来れば今年同じ時期の春に再度スプリングエフェラメルを楽しみたいと思っています。里山の良さを実感できる山です。

  【2008年4月27日実施 登山者・記事 アルプスちえみ】

お問い合わせ先

千曲市役所 経済部観光課
  千曲市役所ホームページ こちら
長野県千曲市上山田温泉4-15-1
TEL 026-275-1753
千曲市役所ホームページ登山情報 PDF1  PDF2
この記事を書くにあたり、千曲市役所の総務部の方にもご協力いただきました。
「戸倉上山田温泉で疲れを癒してからお帰り下さい」とのことです。

お薦めの温泉

かめのゆ公衆浴場「湯元かめ乃湯
千曲市上山田温泉1-27-11 地図
営業時間:10時~23時(入場は22時30分まで)
TEL:026-276-4664
料金:大人350円(市外の方) 中人(6歳以上12歳未満)150円(市外) 子供(6歳未満)70円(市外)
泉質:単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病
硫黄の匂いはしますが、強すぎないので衣類へのにおいの染み込みもあまり気になりません。男女風呂それぞれに内風呂と露天風呂があります。脱衣室はとても広く、ドライヤーも備えられていました。衣類置き場は100円玉が戻ってくるコインロッカーです。石鹸・シャンプーなどは各自ご用意下さい。記者が行ったときには混んでいて洗面器が足りない状況でした。「ただ今混み合っておりますので洗い場は譲り合ってお使い下さい」とアナウンスされていました。そのためか場所取りをしている人は少なく、ご親切な方が多いように感じました。常連の方のマナーも良さそうです。

カタクリの花2009年4月29日に再び冠着山に個人で行きました。暖冬の影響を心配したのですが、3~4日前くらいから寒い日が続いたためか、昨年と同様のスプリングエフェラメルを楽しむことが出来ました。下山時には登山道の整備(橋の塗装や落ち葉さらい、階段の整備等)をされている方が大勢いました。連休前の整備だそうです。安全に登山が出来るのはこのような支えがあるからですね。ありがとうございます。
「マイカーの場合」と登山道の状況、お薦めの温泉など加筆訂正いたしました。
【2009年4月30日追記:アルプスちえみ】

八子ガ峰 スノーシュー

2009年3月24日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから: »

八子ガ峰(やしがみね)は、北八ヶ岳蓼科山の西に位置します。長野県の茅野市と北佐久郡立科町にまたがり、東峰(標高1869m)と西峰(標高1833m)があり東西に長く、稜線からの眺望が素晴らしい山です。

アクセス

マイカーの場合 高速長野道松本インターから乗り、岡谷ジャンクションで中央自動車道東京方面に進み、諏訪インターで下りたら右折、信号「新井」で左折して国道152号を上って行く、信号機「鬼場橋」で左折して県道192号に入り、そのまま道なりに上っていくと右側に蓼科山登山口のすずらん峠園地駐車場に着く。
この日は若干道に降雪があったものの特に問題なく駐車場に来ました。道の心配よりも駐車場の心配をしたほうが良かったのかもしれません。ほぼ満車状態でした。何とか駐車できたものの下山後駐車場に戻ってくるとさらに車が駐車されていて、車の移動をしてもらったりして出るのに時間がかかりました。今回紹介したこのルートには駐車場に簡易トイレ(1個)がある程度です。茅野市の市街地のお店などを利用してから上ったほうが良さそうです。

やまたみ登山学校の実習登山

今回は、やまたみ登山学校の実習登山で八子ガ峰のスノーシューハイキングと搬送訓練を行ないました。標準的な時間の測定が困難だったので、実施した時間を表記しました。

すずらん峠園地駐車場 登山口(標高約1720m) 10:00

登山口登りはじめ傾斜がきつくなる蓼科山
雪は若干固めでしたが、さらさらの所もあり、人が歩いていない所を歩いたほうが楽でした。10分ほど登ってから振り返ると蓼山が写真のように見えました。

赤い屋根のヒュッテアルビレオが見えてきました。(10:35)

ヒュッテアルビレオに到着 10:45

蓼科山雲がかかる
アルビレオ付近から見た蓼科山。  この時は、雲が低く垂れ込めて八ヶ岳側の眺望は良くありませんでした。

広い稜線を歩いて行きます。

東峰 11:00


記念撮影。予定では、ここまでだったようですが、参加者の希望により中央峰(東峰と西峰の間の丘標高1833m、正式名称ではありません。)を目指すことになりました。降り口は急な坂でしばらくは下りなので楽だったのですが、後半は登り坂になります。

中央峰 11:25

中央峰奥に北アルプスが浮かぶ
雲も少なくなり始めました。八ヶ岳方面も見えてきました。中央・北アルプスが良く見えます。20分ほど休憩。昼食。
東峰へ登る前方に八ヶ岳
東峰に戻りますが、来たルートを歩かずに、南側斜面から登ってみました。登りきると雲がなく写真のような素晴らしい景色が広がっていました。(12:20) 県歌「信濃の国」の歌詞に出てくる『乗鞍 御嶽 駒ケ岳 浅間は・・・』の山々が全て見られたことにみんな感激していました。

ヒュッテアルビオレ 12:30


素晴らしい眺めを思う存分満喫して下山開始。

搬送訓練開始 12:40

敷き詰める本当に人が入るぐるぐる巻きカーブに注意
ツェルトを搬送のシートにします。運ばれる人が痛くないように、底には出来る限り敷物を敷き詰めます。頭にはリュックを入れて保護します。運ばれる人が寒くないように、フリースやダウンウェアなどをいくつも入れます。運んでいるうちにズレ落ちないようにロープでグルグル巻きにします。カラビナやシュリンゲを使って搬送しやすく持ち手をつけます。下り坂は勢い良く落ちていかないように後ろからついていく人が引っ張り上げながら調子をとっていました。カーブの場所に石が出ていたりして慎重に搬送しました。(13:10訓練終了) 搬送された人の感想は「整体のローラーに乗っているみたいで気持ちよかった」とのことです。

すずらん峠園地駐車場 登山口 13:30


お薦めの温泉

蓼科温泉
長野県茅野市北山プール平4035-170
TEL 0266-67-2100
営業時間 9:00~20:30
入浴料金 400円
露天風呂はありませんが、タイル張りの昔懐かしい感じの温泉です。良く知られているらしく、次々に山帰りのお客さんが来ていました。温度はやや熱めで冷えた体も十分温まります。

2009年の長野県内は暖冬で降雪量が少なく八子ガ峰周辺も同様でした。
冬の山は何と言っても天気が重要です。今回は、途中から素晴らしい眺めが現れ、太陽の光も心地よく最高の山行になりました。
搬送することがないほうがいいのですが、登山学校だからこそこのような訓練が出来たことも貴重な体験です。実地講習も重要ですね。

  【2009年2月8日実施 記者・登山者 アルプスちえみ】

双子池・亀甲池めぐり

2009年3月22日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから: »

双子池と亀甲池は北八ヶ岳の蓼科山や北横岳の近くにある池です。双子池(標高約2040m)は雄池(おいけ)・雌池(めいけ)の二つからなります。亀甲池(標高約2030m)は亀甲構造土が見られるためにそのような名前がついたようです。亀甲構造土とは、岩石が徐々に移動して甲羅のような多角形に並んだ模様の構造土のことを言います。
今回は池がメインなのですが、双子山も良い山です。長野県の茅野市、佐久市、南佐久郡佐久穂町にまたがる標高2223.8mの広い山頂の山。大河原峠から20分ほど歩くと山頂に着き、素晴らしい展望が楽しめます。

アクセス

マイカーの場合 高速長野道松本インターから乗り、岡谷ジャンクションで中央自動車道東京方面に進み、諏訪インターで下りたら右折、信号「新井」で左折して国道152号を上って行く、白樺湖で諏訪白樺湖小諸線(県道40号)に入り、白樺高原国際スキー場を過ぎたところで、御泉自然園を通り抜け、道を上って行くと大河原峠に着く。

やまたみ登山学校の実習登山

今回の登山は、楽々登山でした。
当初の予定は、亀甲池だけを訪ねる予定でしたが(竜源橋から亀甲池の往復)、ある程度の人数が集まり、マイクロバスの手配が出来たので大河原峠から登り、双子池・亀甲池をめぐり竜源橋に下りる快適なコースになりました。標高2090mの大河原峠から標高2223mの双子山に登り、その後は徐々に下り、最終地点は標高1680mの竜源橋の登山口に下ります。高い山に登らなくても山の美しさを満喫することができます。登るのが苦手でも下るのが得意な人にもお薦めです。のんびりとした山行だったので標準的な時間の実測が困難だったため、表示の時間は実施した時間を記してあります。

大河原峠 8:15

大河原峠駐車場大河原峠登山口しもばしら霜の芸術
大河原峠の駐車場にはトイレがあります。10月半ばでしたが写真のように霜柱が立っていました。歩きやすい山道です。双子山頂に着く前にも北アルプスが見えていました。

双子山 8:45

双子山山頂蓼科山
山頂は広く、眺望も良いです。蓼科山は写真のように見えます。10分ほど休憩。
下山開始林の紅葉は終盤
双子池に向かう前方には霧が巻き始めていました。カラマツ林は黄葉した葉がだいぶ落ちてました。

双子池 9:35

双子池雄池で記念撮影霧の中の雄池雌池東から西への移動途中
雄池と雌池の分岐に出たら、左に行くと雄池があります。霧が巻いて幻想的な光景でした。雄池でゆっくり休憩をとり、雌池までの移動も紅葉を楽しんでいたので雄池と雌池を1時間かけて堪能しました。

雌池東からの眺め雌池西からの眺め
わずかな距離の違いですが、雌池は霧が巻いていませんでした。湖面に映る紅葉も素晴らしいです。
雌池から登ったところチンダル現象
雌池からは標高差60mほど登る道は、まるで「もののけ姫」の世界のようでした。登り切るまでは、道が湿っていて道がツルツルと滑り歩きにくいのですが、登り切って(10:53)から下る道は乾いた感じになり歩きやすくなります。

亀甲池 11:05

亀甲池亀甲模様でしょうか
昼食。(約1時間) 亀甲構造土がどのようなものかよく理解していなかったため亀甲模様にひび割れたものだと勘違いしていました。それで干上がった状態を見せたかったのかと思っていたら、講師の方の思いは違っていたようで、池に水がない状態ははじめて見たと驚いていました。
正面に蓼科山カラマツ黄葉
亀甲池から下る道の正面には蓼科山が美しく見えていました。林の中に入るとカラマツの黄葉がありました。

分岐 12:20

分岐1
右に曲がると大河原峠に戻る道。50分ほどで戻れるようです。大河原峠から双子池・亀甲池を回って大河原峠に周遊することも出来ます。
私たちは左に曲がり、ここからは笹薮の中の細い道を歩きます。15分ほど歩くと蓼科山方面との分岐に出ます。

コケの森コシアブラの黄葉
コケの美しい森に入ります。(13:15) そこからさらに下るとコケはなくなり雑木が増え、黄葉したコシアブラもみられました。
林道分岐
砂利敷きの林道との分岐。(14:15) ここから下は、雑木がさらに増えて明るく、紅葉も多く見られました。

竜源橋登山口 14:40

竜源橋登山口登山口近辺の紅葉
登山口の紅葉も素晴らしく美しいです。
写真に納めることができませんでしたが、竜源橋から車道を下っていく道(ビーナスライン)の右側(谷側)の景色も素晴らしかったです。紅葉シーズンだったので車から降りて写真撮影をしている人の姿を多く見かけました。この時は、私たちの歩いた登山ルートは紅葉の終盤で、竜源橋から下が紅葉のピークでした。

お薦めの温泉

湯川温泉「河童の湯」
茅野市北山湯川1263 地図
TEL 0266-77-2929
〈開館時間〉 夏期(4月~9月) 6:00~21:30
       冬期(10月~3月) 7:00~21:30
〈休館日〉 毎週木曜日
〈料金〉 大人(高校生以上) 400円
     子供(中学生以下)300円
     幼児(3歳以下) 無料
〈泉質〉 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消火器病、痔疾、冷え性、疲労回復、健康増進
大浴場と露天風呂が男女別にそれぞれあります。畳敷きの休憩室もあります。

大変な思いをせずに紅葉が楽しめたので、みんな「これはいい!」と喜んでいました。苦しい思いをしないと美しいものが見られないような気がしていたので、考えの幅を広げる良い経験になりました。ラクしても美しいものが見られる山をもっと探したいものです。

  【2008年10月19日実施 記者・登山者 アルプスちえみ】

沢上谷 沢登り

2008年9月15日 投稿者: アルプスちえみ [ コメントはこちらから:3 通 »

沢上谷(そうれだに)は、岐阜県高山市上宝町鼠餅(ねずもち)にあります。高さ40m、幅50mの「蓑の大滝」があります。天候にもよりますが、7月から9月まで楽しめます。
今回は、やまたみ登山学校の中級コースの実習で行きました。講師3人、生徒9人。生徒のほとんどが沢登り初体験です。標高約760mから約960mまで登ります。ここは沢登り入門として楽しむには絶好の場所です。一味違った夏の山歩きをしてみませんか?松本から日帰りできる場所です。

地図は国土地理院の地図を利用したものです
クリックすると大きくなります

松本からのアクセス方法

松本インターから国道158号線を上高地方面に向かいます。釜トンネルの手前で左折して安房(あぼう)トンネルを通って高山市に入ります。安房トンネルを抜けたところで、国道471号線に沿って栃尾に向かいます。471号線は栃尾から西に向かうので、そのまま進みます。杖石農林産物直売所を過ぎたところで、左折して川を渡り県道89号線に入ります。一気に山林の中の道になります。その道を登っていくと登山口に着きます。マイクロバスが停まれました。沢登りの終点もマイクロバスを停めることができます。終点の場所は、89号線から少し奥に入った場所です。道幅が狭いので車のすれ違いは注意してください。
松本インターから約2時間で着きます。

服装や装備について一言

リュックの外側についているポケットには物は入れないようにしましょう。うっかり落とすと流れて行ってしまいます。途中でペットボトルを落としてしまった方がいました。下流に人がいたので拾ってもらえました。桃が流れてきたら桃太郎伝説になってしまいます。
リュックの中の荷物は濡れないように大きなビニール袋などに入れておきましょう。記者は松本市の指定ごみ袋を使用しました。
服装は、長袖と長ズボン(沢登用のタイツもあります)のほうがいいです。普通の登山道とは違い、足もとが見えず転倒することがあります。布が1枚あるかないかで怪我の程度も大違いです。
手袋も必携。怪我の防止と、ザイルワークで滑らないようにするためにはめます。
足元は、地下足袋+わらじ(旧来のわら製品は切れやすいのでビニール製品が好ましい)または渓流シューズを履きます。ふくらはぎには、冷え対策にスパッツも装着します。
ヘルメットは、あったほうがいいです。足もとに気を取られて上を見ていないことが多く、何回も木の枝に頭をぶつけていました。
安全ベルトは、今回は大変役に立ちました。川の流れが激しい所を渡る際に流されないように体を支えるのに使用しました。ザイルワークが出来る人がいないと意味がないかもしれません。カラビナ(安全環つき)とシュリンゲも必需品です。

2008年の8月下旬の様子

机上講習では、蓑の大滝を高巻き(滝を迂回する)するのが大変なので、滝の上から歩き始める予定でした。水量は少なく踝(くるぶし)あたりまで、なだらかなナメ(1枚岩の川底)が続くとの話でした。だがしかし、今年のお盆過ぎの天候は、局地的に豪雨となる不安定な日が続いていて、沢登の前日も愛知方面は大荒れでした。そんな状況だったので、川の水量は話よりも多く、しかも大滝よりも下から登り始めるとのこと。『え~、話が違う~、大丈夫?』と不安がよぎりました。今回、「岩登りの達人」「ザイルワークの達人」と評判のやまたみの百瀬会長さんが急きょスタッフとして参加することになり、ザイルワークのスパルタ教育(?)も兼ねた熱い思いの気配がありました。

登山口

沢に入る8時頃登山口に到着しました。ヘルメット、安全ベルトも装着して準備は万全です。
8時15分、歩き始め。
8時25分、沢に入る。冷たいかな~?と少し緊張しながら入ります。水は思ったほど冷たくはなく一安心なのですが、川底は見えにくく、石の状態がわからないので緊張が増しました。水が流れていると川底の様子は意外に見えにくいものです。「登山靴は足首まで覆われていてがっちりしていますが、渓流シューズや地下足袋では足首のサポートがないので、ねんざなどしないように注意して下さい。」と講師の高橋さんが言ったことを思い出しながら進みました。
時々、流れの激しい場所などは水の中を避けて岸に上がって歩きました。川に入ったり、岸に上がったりを繰り返しながら登って行きます。
初心者の私達は緊張しながら歩いていました。すると、百瀬会長さんが「もっと、水と遊ばなきゃ」と積極的に水につかるように言いました。そう言われてもなかなか遊べない私たちでした。
股下まで浸かる9時17分、股のあたりまでの水位。冷た~い、ここまでつかると水も怖くなくなります。気が楽になり、やっと水と遊べる状態になりました。

9時27分、ウォータースライダーしたら楽しいだろうなぁと呑気に思っていると、その先には難所が待ち構えていました。↓
難所だと思ってなかった難所 心の準備中難所 流されてる難所 コツがわかった
岩と川底がVの字を作り、激しい流れの場所でした。シュリンゲとカラビナを安全ベルトにつけて、登る準備。渓流釣りが趣味の男性が一人だけこの難所を越えることができました。しかし、小柄な女性では手や足の長さが足りずに水につかって流されてしまう恐れがあったため、横にそれることにしました。
それでも、『な、な、流されてる~』写真のように流されていました。安全対策がされていたので無事でした。最初の人達は2人ほど流されていましたが、コツがわかったので後の人は流されることなく渡れました。高橋さんの膝や仲間たちの手を借りて岸に上がることが出来ました。
苔むした世界岸の先にはまた違う光景が広がっていました。苔むした世界です。

蓑の大滝途中で蓑の大滝を見ることができました。V字の難所を登れば、大滝のすぐ下に出られたようなのですが、このルートからは全体を見ることはできませんでしたが、ダムの堤防から放水されているようなツルンとした素晴らしい滝です。

高巻き10時10分、高巻き。大滝の落差を高巻きして登ります。10分間くらいは急斜面の険しい坂です。百瀬会長さんから、「草や木の先端は持たず、根元を掴むように。先端は、切れたり、振られたりして危険です。」とアドバイスされながら登りました。私は、不注意から拳程度の石を落してしまいました。幸い人に当たらずにすみましたが、気がついた時には、石がスピードを上げ、大きく跳ね上がるようになり、とても恐ろしかったです。
登りきったところで休憩をしてから石積みをして作られた道を数分歩くと次は急な下り坂です。やまたみの仲間の方がザイルを前もって張ってくれてあったために、安全に下ることができました。

10時40分、再び沢に入る。ここは、大滝の真上です。スタッフの方が取り付けてくれたザイルをしっかり掴んで向こう岸に渡りました。流されてしまうと、大滝に落ちてしまします。高橋さんは、ここが一番緊張したそうです。全員無事に渡れてよかったです。
大滝の上にはなだらかなナメが続いています。ここから先は楽々歩くことができました。みんな一安心したのか、うれしそうに歩いているように見えました。

10時50分、滝の脇をザイルを掴んで登る。最後まで気を抜かなければ無事に登れます。ここのザイルは、いつもついているそうです。もうそろそろ替え時との声もありました。ご注意ください。
滝を登る滝を登り中
滝を登りきるとさらにナメが続きます。
11時22分、終着。前方に橋が見えたらおしまい。橋の上流にはまだナメが続いていましたが、本日の予定はここまで。
昼食。風邪のため沢に入れなかった講師の飯島さんが作ってくれたおいしいトン汁をいただきました。

記念撮影。沢登り中は、緊張していたためか集合写真を撮ることが思いつきませんでした。靴を脱いで再び沢に入りました。素足は冷たいです。靴を履いている時には平気だったのに、撮影時間が限界なほど冷たく感じました。ちなみに、ここの水温は16.5℃、登ってきた沢の水温は17℃で、ほとんど変わりませんでした。

みなさんと記者の感想

沢登り、最高!最初は緊張していましたが、腰のあたりまで濡れてしまえば開き直って楽しくなりました。(流されていた人たちも胸のあたりまで濡れてから楽しくなったようです。)来年もまたやりたい。川からの景色はいつもの視線と違って面白い。どの人も心から楽しんで、大満足でした。
大滝よりも下のほうが、深みがあったり、流れの激しい所があったりして変化に富んでいて楽しかったです。今回は水量が多かったのでスリルもあったようです。安全に行えたのは、スタッフの方々のサポートのおかげです。初心者だけでは、沢登りは危険だと思います。このような企画があってとてもラッキーでした。次々に違った景色が現れる沢登りは本当に楽しいです。機会があればまたチャレンジしたいと思います。

【2008年8月31日実施 登山者:アルプスちえみ】