特集:旧開智学校 ~ ざっくりと、しらべてみました

重要文化財 旧開智学校

ざっくりと、旧開智学校の歴史

旧開智学校の建物は明治9年(1876年)4月に建てられました。廃寺を仮校舎にして「開智学校」の名前で開校したのは、3年前の明治6年(1873年)5月でした。
和風と洋風の入り混じった擬洋風建築の校舎は昭和36年(1961年)3月23日に重要文化財に指定されました。元々は現在の場所から1キロメートルほど離れた場所にありましたが、昭和38年1月から翌39年8月にかけて移転し、保存修理されました。平成17年8月に外観・内観ともに大規模な修理を終え、“建物を見せる”展示になりました。

巨額な建築費

開智学校の工事費は、約1万1千円でした。当時の大工の日当が20銭、権令(県知事)の月給が20円(ちなみに2004年度の長野県知事の給与年額は1780万円)ですから、かなり高額なものでした。しかも工事費の約7割は町民の寄付でした。町民の開智学校に対する期待はとても大きなものだったのでしょう。

文明開化ここにあり

旧開智学校の正面に天使二人が「開智学校」と学校名を掲げています。天使も擬洋風なのでしょうか?どことなく和風顔です。設計施工をした松本の大工棟梁立石清重(たていしせいじゅう)が当時の「東京日々新聞」のデザインを参考にしたものです。天使の下には、竜がいます。天使もいれば、竜もいる。縁起の良いものを何でも取り入れる日本人ならではの発想です。明治時代の文明の大きな変化を象徴しています。


珍しい竜

建物の正面にも竜がいましたが、校舎内にもたくさんいます。ドアには彫刻が施されていて、離れて見ると荒々しい海の上を鳥が飛んでいるように見えますが、近づいてみると顔が竜です。胴の長い竜しか知らなかったのですが、これは「波形・飛竜」というものです。2階間仕切りの彫刻のついた桟唐戸(さんからど)の波形・飛竜は校舎の中で最も古いもので新築当初の面影をとどめています。


隅々までお見逃しなく

おぼろ昆布のような柄は漆塗りの技術が生かされているドア、言われなければ全く気付かない性質の違う和紙を重貼りした天井、ゆがんだ景色は何かと思えば130年前の舶来品のガラスがはめ込まれた窓、帰る前に解決される謎の「〆切」のドア、お土産コーナーのレシートに印刷されている旧開智学校・・・見れば見るほど味わい深い旧開智学校です。

9月21日はぜひ旧開智学校へ

9月21日は「松本市博物館の日」です。旧開智学校では、通常は入れない八角塔が公開されます。外から見ると屋根からぴょこっと出ている八角形の筒のような塔の中は、どのようになっているのでしょうか?館内に展示されていた写真には、各窓の上部にステンドガラスがはめ込まれているようです。気になりますね。
公開時間:午前10時~午後3時

めったに聞けない鐘が鳴る

1年に3日、1日2回だけ旧開智学校の鐘が鳴ります。ということは、1年に6回だけ鳴るということです。鐘の音が聞けたらとてもついてますね。どんな音なのでしょう?
「号鐘の日」:
4月1日(開館記念日)、5月6日(開校記念日)、
9月21日(松本市博物館の日)
時間:午前8時30分、正午

お薦めのお土産

お土産コーナーにはいろんなものが売られています。その中のお薦めをひとつ。手ぬぐいです。つぶらな瞳の学生さんと旧開智学校の柄です。旧開智学校オリジナル商品なのに、税込み350円は驚きの安さです。粋に手ぬぐいを持って温泉に出かけませんか?

旧開智学校

開館時間:午前8時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
入館料:大人(高校生以上)300円
    小人(小・中学生)150円
休館日:12月~2月までの月曜日(祝日の場合は翌日)、
     12月29日~1月3日
交通案内:
バス:タウンスニーカー(190円バス)北コース「鷹匠町」下車徒歩5分
   松本駅から北市内線「蟻ヶ崎高校前」下車徒歩5分
徒歩:JR松本駅から25分
車:長野道松本ICから約15分 40台可
電話:0263-32-5725

旧開智学校の詳しい説明のサイトはこちら

【市民記者:小林  / 平成22年4月15日 内容の一部修正:観光温泉課】