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松本の雛祭り:“教えて!!窪田さ~ん!”

松本の雛祭り ~ 押絵雛

“教えて!!窪田さ~ん!”

~松本市立博物館・学芸員の窪田さんに松本の雛祭りについてお聞きして来ました~
(2013年現在館長)

松本市立博物館に勤めて17年の学芸員・窪田さん。学生の頃は歴史地理学を少しかじったとのことですが、現在は民俗学を勉強され“モノの後ろにある精神”を五感で体験して頂きたい!!(本人談)という思いで日々お仕事されています。なんと年間50~60万もの人が訪れる松本市立博物館。松本を訪れる観光客の方のみならず多くの松本市民の方に来てもらえる“市民の為のオープンな博物館”目指してがんばっているそうです。
今月は、前回の三九郎(どんど焼き)に引き続き、松本に伝わる「押絵雛(おしえびな)」について聞いてきましたぁ。

  • Q. 押絵雛って松本だけに伝わるものなんですかぁ?
  • A. 松本手まりもそうですが、実際のところ押絵雛も松本だけに伝わるものではないんですよぉ。
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  • Q. でも「松本の特産品」というイメージが強いですよねぇ?
  • A. 実際、他の地域でも制作は行われてたようですが早い時期に衰退してしまったようですね。でも、松本では昭和のはじめごろまで制作が行われていたようです。
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  • Q. どうして松本では長いこと制作が続いたんでしょうねぇ?
  • A. きっと松本は松本なりきの工夫があったんでしょうね。江戸時代末期には松本藩の下級武士たちが稼ぎの足しに七夕人形の顔を書いていた…と言われてますが、手仕事に慣れた人達が多かったこともあるでしょうね。
    押絵雛が先か、七夕人形が先か、どちらが先かは分かりませんが、松本が城下町であったこともあって商品の流通がさかんで人形の制作も続いたんでしょうねぇ。
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  • Q. ところで押絵雛のもともとの発祥の地はどこなんでしょうか?
  • A. 京都じゃないかと言われてますよ。(やはり都は文化の発祥の地なんですねぇ!!)そしてその文化は街道を通じて人口の多い所に運ばれ、開花したんですね。
    この押絵雛が松本で復活し、作り続けている熱心な方々のおかげで現在も装飾品、民芸品としての活路をみいだしているのは素晴らしいことですね。
    あと、一応皆さんに知っておいて頂きたいのは、この押絵雛は松本だけではなく日本の他の地方にも残っているということ。それらと比較した上でこの松本の押絵雛を知っていただきたいと思います。この製法が後世に受け継がれていくことはほんとに素晴らしいことですし、このような伝統が人々の暮らしの中に四季折々の行事として潤いを与えていること(生活の中にリズムとアクセントを与えている)は本当によいことだと思います。

(最後に・・・学芸員・窪田さんからのメッセージでぇす!!)
一人でも多くの方に松本の歴史や民俗に興味をもっていただきたいですねぇ。また、ガイドブックに載っているような観光スポットだけでなく、自分だけの『松本のお薦めスポット・ベスト8』なんてのを見つけてみるのも楽いかもしれませんね!!
(ちなみに窪田さんのお薦めスポットはまたの機会に教えていただけるようです)

【取材記者コメント:北原(姉)】
さらに詳しく押絵雛について知りたい方はぜひ松本市立博物館を訪ねて見てくださいね。
松本市博物館(編集・発行)の資料『年中行事に息づく押絵雛~松本押絵雛を中心に~でもっと押絵雛』について知ることができますよぉ。