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第6回 水の語り部講座「歴史の中の水を辿る」

2010年9月27日 投稿者: yamamoto[ コメントはこちらから: »

 9月25日(土) 「水の語り部 湧水案内人講座 第6回目
テーマ~歴史の中の水を辿る~ 講師 一級建築士 大石幹也氏 (松本城管理事務所所長) 参加者 20名 

高橋家住宅


 
テーマは「歴史の中の水を辿る」としました。「辿る」を辞書で調べると、「痕跡を確かめながら手探りで進む」とあり、江戸時代の絵図を使いながら歩くので、ちょうどいいかなって思っています。
内容は3つの柱があって、水、すまい、町です。
探索地は御徒町から北側の旧武家地で、絵図の中に出てくる大門沢、水路、辻井戸などの水、川筋、水の端を鳥の眼と人の目で捉えてみます。
そして「日本の住まい」にもちょっと触れます。武家住宅の広がりを実感していただいた後、途中で出くわす「松本文化村」を例に「日本のすまいの近代化」について武家住宅との対比で考えてみます。
(大石講師のコメント)

江戸絵図は、こちらをご覧ください。


高橋家住宅庭

高橋家住宅で資料を見ながら、「日本のすまい」江戸~明治~大正の住宅の遍歴の説明を受けました。
 高橋家住宅の詳しい説明は、こちらこちらをご覧ください。

資料図を見ながら、川から発生した地形の説明をしていただきました。
 「山と川がつくる日本の景観7タイプ ⇔ 地形パターン」<ふるさとの原型>
(1)水分(みくまり)神社型景観 里山辺・三才山・朝日村
(2)隠国型景観 入山辺・安曇・奈川地区・木曽谷
(3)秋津州やまと型景観 諏訪盆地
(4)八葉蓮華型景観 上高地
(5)神奈備山型景観 弘法山・有明山
(6)国見山型景観 富士山

 【出典 「日本の景観」春秋社 1981 、「景観の構造」技報堂出版 1975 樋口忠彦】


稲荷神社前の水路跡

昔の水路跡




江戸時代の地図を片手に、徒町を東へ進みます。
稲荷神社まで、少し南へくだると、稲荷神社の向えに古い石垣が残る水路が見えます。

更に東へ進むと、道路に昔の水路の痕跡が斜めに走っているのがわかります。

名前入り鬼瓦

大門沢




旧武家屋敷であったこの地区は、住宅が風情のある家々が立ち並び、
歩いているだけでも、とても楽しいです。鬼瓦に家紋や名前入りの家も多く見られます。
「水」と書かれた瓦も多く、何を意味するのか不明ですが、興味深いです。

松本文化村跡

口張町



「松本文化村跡」です。大正時代に6軒のモダンな住宅がここに建てられていたそうです。
住宅から文化の発信がされていて、松本はその頃から先進的な考えを持った方々が住んでいたようです。
資料には、 【旧 井口喜七郎邸】の見取り図と住宅の写真 旧宮崎邸の写真が掲載されています。

井戸マークの蓋


橋倉家住宅の1本西にある通りにある「井」マークの蓋です。
ここは、かつて井戸があった場所ですが、道路として埋め立てたのですが、
この蓋の下には、井戸の痕跡がそのまま残っています。今回は、見ることは出来ませんでしたが、そばに立て札があり写真が掲載されています。

橋倉家

橋倉家内



県宝 橋倉家住宅」 
橋倉家は、古くは水野家に仕え、後に戸田家に仕えた武士の家です。
当時の間取りからは、改修された場所もありますが、江戸時代の様子をよく残しているようです。
市の文化財課 田多井さんに説明していただきました。
普段は一般公開はされていませんが、事前に松本市文化財課に申し込めば
邸宅内を見学することは、可能だそうです。
【問い合わせ先】 松本市教育委員会 文化財課 電話 0263-34-3292

橋倉家東側の水路

宝栄寺横 旧道



古い水路の発見の旅は、続きます。R143沿いにあるビルの敷地内にも水路を見ることが出来ました。

天白神社~北 十王堂跡~木下尚江生家跡~常法寺小路を経て
宝栄寺の入り口手前にある「旧道」です。
江戸時代には、和泉町で突き当たり少し右に曲がったこの道で北上していました。
現在は、国道R143が開通して道がまっすぐになり、新しい道が主流になっています。

残っている水路

大門沢の小道



宝栄寺から、真っ直ぐ西へ進みます。ここでも旧水路を発見
高橋家を通り過ぎ、大門沢沿いの遊歩道を歩きます。
とても気持ちのよい小道です。

 秋晴れの気持ちのいい中、約1時間半 早足で駆け抜けましたが、
まだまだ知らない松本の魅力をたくさん発見出来た講座でした。
 最後に中央図書館横の公園で、本日のおやつ「梅月」さんのチョコレートウェハウスを頂きました。

                                   【市民記者 山本】

第4回 水の語り部講座

2010年8月25日 投稿者: senryaku[ コメントはこちらから: »

8月24日(水)の夜、第4回目の水の語り部講座が開かれました。
本日のテーマは「松本市街地の井戸水の水質について」

講師の先生は(社)長野県薬剤師会検査センターの新村美博先生です。

水の語り部に参加されている21名の皆さんと新まつもと物語スタッフなど6名の約30名弱で
今日はアカデミックな水のお勉強会となりました。

毎回のお楽しみである「水にまつわる」おやつ。
今日は、松本マフィンさん(http://matsumoto-muffin.com/)が
この日のために特別に作ってくれた「湧水コーヒーゼリー」と、温かいお茶でした。

湧水コーヒーゼリーは、生クリームと混ぜていただきました。
甘さ控えめ、舌触りは固めの大人の味でした。とてもおいしかった!もうひとつ食べたい!!
こちらは、「鯛萬の井戸」のお水を使って作っていただきました。

温かい緑茶は、「大名小路井戸」のお水を沸かして淹れたものです。

おやつをいただきながら聞いた勉強会の内容は・・・

水質検査項目の概要から始まり、松本市街地井戸水の水質比較として、各井戸の硬度やEC(電気伝導度)の数値も明らかになりました。それぞれのヘキサダイヤグラムも教えていただきました。

検査によると、新しく出来た「松本神社の井戸」はとても硬度が低かったり、「源智の水源地」は高めだったり。
というように、各場所でさまざまな特色があることがわかり、とても面白い話が聞けました。

一般的に硬度(※硬度とは、水に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンを、それに対応するCaCO3に換算してあらわしたもの)をよく気にされる方が多いですが、味覚は千差万別なので、それぞれ味わってみて、自分の好みを探すのがいいのではないか?とのことでした。

井戸水で珈琲を淹れたりお茶を飲むとおいしいですが、先生のお話では一番おいしさが顕著に出るのが「ご飯」なんだそう!
白米を炊いてみてください。違いがわかるかもしれません。

※次回は9月中旬に松本城管理事務所の大石幹也所長(一級建築士さんなのです)を講師にお迎えして、講座を実施予定です。
テーマは「松本市の都市空間体験 見る 知る 感じる 今昔し そして水」。
高橋家住宅からスタートします。

【 観光温泉課 上川 】